「燦燦ムーンナイトカップ」（１２日、松戸）

　最終日の１１Ｒでガールズ決勝が争われ、日野未来（２９）＝奈良・１１４期・Ｌ１＝が今年の初優勝を達成。飯田風音（埼玉）、奥井迪（東京）、児玉碧衣（福岡）の先行争いを最終２角４番手からまくりで仕留めた。

　日野にとって松戸は思い出の地だった。タレント時代、松戸で配信番組に何回も出演。車券で痛い思いもしただけに、ファンの思いは誰よりもわかるだけに格別の勝利だった。

　「本当にうれしい優勝。車券を買ってくれたファンに貢献できた。打鐘から最終ホームは（児玉）碧衣ちゃんの仕掛けたスピードがすごくて、その後は何も覚えていない。ただ夢中で踏んだら、最後は差すことができました」とニッコリ。

　昨年１２月岐阜に続いて、２回目の優勝。優勝賞金４８万６０００円の使い道は「エルメスのバーキンを買いたいんです。そのためにはもっと頑張って優勝しないと。今年の目標は１１月のグランプリトライアルに出場すること。そのためにも１戦１戦頑張るだけ」と鼻息が荒い。

　続けて「第２の高木真備ちゃんになりたい。かわいくて強い。そんな選手を目指して頑張っていきます」と最高の笑顔で語った。

　一方、児玉碧衣（２７）＝福岡・１０８期・Ｌ１＝は４日制開催３回目の準優勝。グランプリ３回を含めて９１回優勝の実績があるが、どうにも４日制は相性が悪い。

　「奥井（迪）さんが相手だと力勝負をしたくなってしまう。奥井さんが全力勝負をしてくれるし、構えて勝つレースをするのは違うかなと思う。最終ホームで奥井さん、（飯田）風音ちゃんをたたくので脚を使った。最終バックからゴールまで本当にキツかった。めっちゃ悔しい」とレースを振り返った。

　今年後半戦の目標に関しては「目標を決めて戦うと、目標を達成したときに燃え尽きてしまう気がするので、目の前のレースに集中するだけ。この松戸の後はダイエットをする。ファスティング（断食）をする予定。月末の平塚までに５キロ落としますよ。絞れた方がいいパフォーマンスができると思うし、見ていてください」と減量宣言が飛び出した。