【ケンタッキーダービー】初参戦のC・ルメール「日本馬で行けることがうれしい」

 「ケンタッキーダービー・米G1」(7日、チャーチルダウンズ)

 夢舞台を前に、自然と胸が高鳴る。UAEダービー覇者クラウンプライド(牡3歳、栗東・新谷)とともに挑むC・ルメール騎手(42)=栗東・フリー。これまで凱旋門賞や英ダービー、メルボルンCなど、世界中の格式高いG1に数多く騎乗してきた名手でも、ケンタッキーダービーは今回が初めての参戦となる。

 「ヨーロピアンホースは出ない。だから、チャンスはありませんでした」。欧州競馬は芝のレースが中心。フランス出身の同騎手にとって、米クラシック3冠戦は縁遠いものだった。それだけに、この挑戦は特別な意味を持つ。

 「日本馬で行けることがすごくうれしい。ケンタッキーダービーはNBAやMLBの選手、ムービースターも見に来るし、アメリカの人にとってスーパーボウルと同じようなもの。アイコニック(象徴的)。レジェンダリーレースです」。現地の国民的行事を引き合いに出しながら、興奮気味に決戦の時を待ち望んだ。

 21年秋のブリーダーズカップではラヴズオンリーユー(フィリー&メアターフ)、マルシュロレーヌ(ディスタフ)が歴史的な勝利を挙げ、もはや米G1もそう遠くない存在になった。「もちろん勝つのはすごく難しいけど、前走は強かったし、アメリカの競馬場も合いそう。能力のある馬。ビッグチャレンジ。楽しみです」とキッパリ。競馬史にまた新たな1ページを刻んでみせる。

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