【天皇賞】タイトルホルダー万全 祖父・富雄さん、父・典弘に続く横山和3代制覇だ

 「天皇賞(春)・G1」(5月1日、阪神)

 メンバー唯一のG1馬タイトルホルダーが万全の仕上がりだ。27日は美浦Wで併せ馬を行い、余力残しで僚馬に併入。中間に右後肢の不安があった日経賞V時からは、状態も右肩上がりだ。5馬身差で菊花賞を制したステイヤーが、本領発揮といく。

 大一番へ万全の態勢は整った。21年の菊花賞馬タイトルホルダーが、美浦Wで力強く躍動した。ダルムシュタット(5歳2勝クラス)を4馬身追走し、リズム良く加速すると直線で内へ。ラスト1Fをしっかり追われた20日の1週前とは違い、騎乗する横山和の手綱は引っ張り切り。じんわり前との差を詰めて6F81秒4、ラスト1F12秒1で併入した。

 今週は強い調教は必要ないとの判断で、栗田師は「整える追い切り。左右のバランス、手前の変え方を確認しました。不安点はありません」とキッパリ。鞍上も「動きは良かったと思います。(100点に)近いレベルまで来ています」と状態に太鼓判を押した。

 有馬記念後、右後肢の不安で一頓挫した。手探りだった前走の日経賞よりも今回は踏み込んだ調整を積めており、陣営は前走以上の手応えを感じている。

 その日経賞はハナを奪って押し切った。これで4勝全てが逃げ切り。今回の戦法も注目されるが、栗田師は「枠、相手の出方による。逃げた方が持ち味は生きるが、そこは騎手と馬との信頼関係でやってほしい」と決めつけない考えのようだ。

 手綱を託された横山和は、祖父・富雄さん、父・典弘に続く天皇賞・春3代制覇が懸かる。3勝している父は、04年イングランディーレで逃げ切り。物心がつき、競馬を見始めた和生には「印象に残る」レースだったという。今回の戦法については、「出たなりで。いいイメージで運びたい」と柔軟に対応する構えでいる。

 菊花賞からさらに1F延びるが、舞台は同じ阪神だ。強い4歳世代の長距離王として、そのタイトルを渡すつもりはない。

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