【高松宮記念】シャインガーネット精神面で成長 重賞Vの地、尾張で輝く

 「高松宮記念・G1」(27日、中京)

 過去5年で牝馬は1勝、2着4回と活躍が目立っている。22年もレシステンシア、メイケイエールが有力視されているが、面白い存在になりそうなのが20年NHKマイルC(6着)以来、2度目のG1に挑むシャインガーネットだ。中京は同年のファルコンSを制し、前走のシルクロードSでも2着と相性がいい。陣営が狙いを定めて挑む大舞台で、アッと言わせる快走劇が見られるかもしれない。

 シャインガーネットは前哨戦となった前走のシルクロードSで、中団追走から直線鋭く伸びて、勝ったメイケイエールから0秒1差の2着。初重賞勝ちを飾ったファルコンS以来、1年10カ月ぶりに中京コースでの連対を果たした。

 白星こそファルコンSから遠ざかっているが、近2走は3着、2着と安定。その一番の要因は精神面の成長にある。調教では一生懸命走り過ぎる性格から抑えが利かず、以前は暴走気味に時計を出した時期もあった。それが最近は変化してきたという。栗田師は「最近は調教がしやすい。こちらの要求する通りのメニューが消化できている。折り合いもつくようになったね」と目を細める。

 前走後は短期放牧を挟み、3月上旬にトレセンに帰厩。10日に美浦坂路で4F50秒8の好タイムをマーク。16日の1週前追い切りでは美浦Wで6F82秒1-11秒6を馬なりで計時した。ともにコントロールの利いた走りで、順調に調整が進められている。

 栗田師が「暖かくなって馬に柔らかみが出てきた」と体調面に手応えをつかむと、1週前追い切りの手綱を取った田辺も「時計もいいですね。左回りの1200メートルのG1は、ずっと使ってほしいレースだった。速い上がりが求められると苦しいが、馬場が渋って時計がかかれば楽しみです」と期待十分だ。トレーナーが「最後に取っておいた」というスプリントG1の大舞台。心身がかみ合っているだけに、大仕事をやってのけても不思議はない。

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