【ボート】福岡QC 田口節子が2コースまくりで優勝 涙のティアラ初戴冠

 栄冠のティアラを頭にのせた田口節子
 大会初優勝し目頭を押さえる田口節子
 12R1周2Mを先頭で旋回する田口節子
3枚

 「クイーンズクライマックス・プレミアムG1」(31日、福岡)

 2号艇の田口節子(40)=岡山・85期・A1=が、2コースまくりを決めて1着。クイーンズクライマックスは初、G1は2012年のレディースチャンピオン(多摩川)以来となる3回目の優勝を飾り、優勝賞金1500万円を獲得した。2着は遠藤エミ、人気を集めた1号艇の平高奈菜は3着に終わった。

 レディースチャンピオン連覇(2011、12年)の実績を残している実力者が手にしていなかった“冬の女王”の座に輝いた。田口が豪快な2コースまくりでねじ伏せてVをつかみ取った。「いまだに信じられない。緊張して3周、新人みたいでしたね」と初のティアラ戴冠に、レース直後は「大泣き」した新女王は、はにかんだ。

 9月の当地オールレディース戦では女子初となる全24場制覇を成し遂げた。「あそこで優勝できたことが今節走るにはすごく大きかった」と、偉業達成が今回のVへ大きな力となった。また、クイーンズクライマックスは第1回大会(大村)で優勝戦の絶好枠を手にしながらVを逃したという苦い経験もあった。「悔しかったし、今でも一番つらいと思うシリーズ。その分、今節は楽しめた」と、9年越しに雪辱を果たした。

 この優勝でSG・クラシック(3月16~21日・大村)の出場権も獲得。「自分は大きい舞台とか関係なく、一走一走、走りたい。もっと成長できるようにいろいろなことを試しながらこれからもやって行きたい」と、これからも地道に、そして真摯(しんし)にレースと向き合っていくのは変わらない。

 「今年は出来過ぎ」と、充実の一年を謙虚に振り返ったヒロインだが、新たな勲章を手にし、2022年も女子ボート界をけん引していく存在であることは間違いない。

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