【阪神JF】3年ぶり来日C・デムーロ ナミュールと世界の腕魅せる「G1を勝ちたい」

 「阪神JF・G1」(12日、阪神)

 19年仏ダービー、20年凱旋門賞などを制した、世界屈指の手綱さばきに注目だ。短期免許を取得し、3年ぶりに来日したC・デムーロ騎手(29)=イタリア。阪神JFは2戦2勝のナミュールとコンビを組み、JRA・G1、4勝目を狙う。

 世界屈指のトップジョッキーが、その実力を見せつける。18年以来3年ぶりに来日したC・デムーロ。「G1を勝ちたい。日本にはいつもそういった気持ちで来ています」と目を輝かせる。今回の短期免許期間は5~29日だが、早速初日からスーパーフェザー(5日阪神10R・逆瀬川S)で勝利をつかみ、存在感を示した。

 この3年で、公私ともに大きく変化した。19~21年の仏リーディングでは4位、3位、5位と上位に定着。そして19年仏ダービーや20年凱旋門賞を制すなど、今や世界の顔に。また私生活では2歳の娘・マチルダちゃんを愛する1児のパパとなった。

 久々に味わった日本の競馬場。ただ、少し違和感があったという。「いつもなら多くのお客さんがいて、勝つとサインを求められるんだけど…。コロナ禍で人数も少なく、サインも求められないのは寂しい感じがした」。大観衆の声援を浴びるのは日本ならでは。それだけに、残念そうにする。

 阪神JFでは2戦2勝のナミュールとコンビを組む。最終追い切りに騎乗し、「いい瞬発力を確認できた」と好感触。過去のレースもチェック済みで、「楽に勝っているし、操縦性がいい。将来的に重賞を勝てる馬。阪神の外回りはごまかしが利かないので、強い馬に乗って力を発揮できれば勝てる。日曜日に分かると思うよ」と自信の表情を浮かべた。

 18年にダノンファンタジーを勝利へと導いた2歳女王決定戦。世界のクリスチャンが、再び頂点を極める。

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