【POG】東スポ杯2歳Sで復帰 レッドベルアーム反応良好(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は矢作厩舎がアメリカ、日本で大活躍。

日本では6日の京王杯2歳Sで、キングエルメス(牡)が2番手から抜け出す正攻法の競馬でV。キャリア3戦目で重賞初制覇を決めた。残念ながらレース後に骨折が判明。復帰は来春になりそうだ。

 同日のファンタジーSはシルバーステート産駒で武豊騎乗のウォーターナビレラ(牝、武幸)が無傷3連勝で重賞初制覇。兄弟のコンビとしては初めて重賞をゲットした。次走について、師は「レース後は放牧へ出しました。馬の体調を見てからになりますが、問題がなければ阪神JF(12月12日・阪神、芝1600m)を予定しています」と話した。

 次週は注目の2歳重賞・東京スポーツ杯2歳S(20日・東京、芝1800m)が行われる。過去の勝ち馬は17年ワグネリアン、19年コントレイル、20年ダノンザキッドなどそうそうたるメンバーで、来春のクラシックへ向けて重要な一戦であることは間違いない。ここでは注目馬3頭の1週前の様子を取り上げたい。

 まずは6月の阪神新馬戦(芝1800m)1着以来となるレッドベルアーム(牡、藤原英)から。初戦を振り返って、田代助手は「レースが上手で、仕掛けてからもスッと反応した。まだ余力があったし、素質の高さを十分に示した」とレースぶりを高く評価した。1週前の10日は岩田望Jを背に栗東CWで5F67秒8-36秒5-11秒7をマーク。田代助手は「乗り込み量は十分。まだ緩さは残っているが、1週前の追い切りはとても反応が良くていい動きだった」と満足げな様子。異父兄のレッドベルジュール、レッドベルオーブはデイリー杯2歳S(芝1600m)を制したが、同馬については「ハーツクライ産駒でこれからどんどん良くなってくると思うし、距離も千八くらいあった方が良さそう」とこちらに使う理由を説明。3兄弟の2歳重賞制覇へ向けて、力を込めた。

 モーリス産駒のアルナシーム(牡、橋口)は7月の函館新馬戦(芝1800m)1着以来の実戦。初戦のレースぶりについて、師は「まだ粗削りなレースでしたが、能力の高さを感じる勝ちっぷりでした」と目を細めた。「筋肉の付き方とかはまだ良化の余地を残していますが、デビュー戦(418キロ)と比べて馬体がひと回り大きくなって良くなっている(現在は440キロくらい)し、落ち着きもあります」とひと夏を越しての成長を実感。「重賞でどこまでやれるか楽しみですね」と期待を寄せた。

 10月23日の東京新馬戦(芝2000m)を勝ったキズナ産駒のデリカテス(牡、高橋忠)も参戦予定。師は「前走の勝ちっぷりが良かったので、今度も東京の重賞にチャレンジをします。まだ良化の余地を残す初戦が強い勝ち方でしたし、1回使ってケイコの動きもさらに良くなっています。重賞でも」と手応えを口にした。

 新馬-萩Sと無傷2連勝中のダノンスコーピオン(牡、安田隆)は朝日杯FS(12月19日・阪神、芝1600m)を予定。

 ファンタジーS5着のアネゴハダ(牝、佐々木)は阪神JFを予定。

 10月31日の阪神未勝利戦(芝2000m)を勝ったボルドグフーシュ(牡)、6日の阪神未勝利戦(芝2000m)を勝ったフェーングロッテン(牡)の宮本厩舎2頭はエリカ賞(12月11日・阪神、芝2000m)へ向かう。

 アルテミス4着のシンシアウィッシュ(牝、吉村)は浜中Jで白菊賞(28日・阪神、芝1600m)へ、僚馬でもちの木賞9着アナザーエデン(牡)は12月28日、阪神の2歳1勝クラス(ダート1800m)が目標。 (馬三郎栗東支局・塩手)

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