【セントウルS】カレンモエ 微調整で万全!銀メダル返上だ 松山「結果で応えたい」
「セントウルS・G2」(12日、中京)
もう追う必要はなかった。カレンモエは8日、初コンビの松山を背に、手綱を抑えたままで駆け上がる。4F53秒9-39秒1-12秒5のソフト仕様でまとめた。2日の1週前には同坂路で4F49秒7の一番時計をマークしており、準備は万全だ。安田隆師も「先週ビシッとやってすごい時計が出たので、流す程度の調整」と説明した。
鞍上は「乗りやすくて癖もなかった」と好印象を抱いた様子で、「少し甘くなる部分があるから、どこで脚を使うか。チャンスを頂いたので結果で応えたい」と闘志を燃やしていた。
父ロードカナロアに母カレンチャンと、トレーナーが手掛けた愛馬の結晶だ。「昨年の今頃は馬に緩さがあったけど、たくましくなった。お母さんに似てきたし、能力も一歩でも近づいてくれたら。夢の配合なのでタイトルを獲らせたい」と力を込めた。もう銀メダルはいらない。名スプリンターだった父母の背中を追い掛け、勝利をつかむ。