【POG】小倉2歳Sへショウナンマッハ順調(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 22日の小倉新馬戦(芝1200m)はタイセイブリリオ(牡、大橋)が逃げ切りV。持ち前のスピードを生かしてハナを奪い、そのまま押し切った。レースを振り返って、師は「気が勝ったタイプで、新馬向きだと思っていた。ケイコも動いていたし、自信はあった」と期待通りの勝ちっぷりに笑みを浮かべた。「ゴールを過ぎてからもなかなか止まらなかったように、まだ気性面に課題が残る現状。これからもっと良くなると思う」と今後のさらなる成長を期待した。

そのタイセイブリリオも「レース後の体調を見てからだけど」と師が前置きしながら出走をにらむのが、次週の小倉2歳S(9月5日・小倉、芝1200m)。今回は2頭の様子をお伝えしたい。

 まずは1週前に現地入りをした美浦所属馬のソリッドグロウ(牝、池上)は、昨年の当レース2着馬で、続く京王杯2歳Sを制したモントライゼの全妹。7月31日の函館新馬戦(芝1200m)を7馬身差で快勝したあとは、リフレッシュ放牧へ。25日に小倉競馬場に入厩した。入厩後の様子について金子助手は「北海道で長距離輸送を経験している分、今回は割とどっしりとしている感じ。環境に慣れるのは早かったですね」とコメント。同じ棟には他の厩舎の馬がいることもあり、寂しがる様子もなく元気いっぱいだ。前走の新馬戦については「強いレースだったと思います。ただ、ためを利かせて運べればもっと良かったと思います。その点がこれからの課題ですね」と今後の成長に期待した。「現地到着後に10キロほど減りましたが、レースまで約10日間あるので問題ないと思います。ポテンシャルは高く、重賞でも楽しみですね」と、オープン特別だった74年に勝ったリンネス(美浦・見上)以来、美浦所属馬2度目の勝利を狙っていた。なお、新馬戦で騎乗した横山武Jは新潟で騎乗予定のため、鞍上は岩田康Jを予定している。

 対する関西馬は、7月4日の小倉新馬戦(芝1200m)で3馬身差をつけて逃げ切ったショウナンマッハ(牡、茶木)の調子が良さそうだ。初戦を振り返って、師は「直線に向いても脚色が衰えることなく、思った以上のパフォーマンスで勝ってくれました」と目を細める。その後は短期放牧を挟んで、ここを目標に調整してきた。25日の1週前追い切りは松山Jを背に、栗東CWで併せ馬を行い、7F94秒0-78秒0-64秒4-50秒6-38秒0-12秒1をマーク。抜群の攻め時計をたたき出した。「息をしっかりつくっておきたかったので、松山騎手に乗ってもらい、併せ馬でビシッとやりました。いい時計で動いてくれましたし、いい負荷をかけられました」とイメージ通りの調整過程に納得の表情。「重賞でメンバーはそろうと思いますが、能力は高い馬だし、期待しています」と力を込めた。(馬三郎栗東支局・塩手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス