【POG】新潟2歳Sへ向けてセリフォス上昇中(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は小倉と札幌のオープン特別で、未勝利馬が格上挑戦でV。番組の関係で時々あることだが、同じ週に2頭が勝ち上がるのは珍しい。

 14日札幌のコスモス賞はトーセンヴァンノ(牡、美浦・小桧山)が初の芝1800mを克服し、2度目の格上挑戦でV。デビューから2、2着のあと、前走の函館2歳は武豊Jで格上挑戦をして、0秒5差の6着に奮闘。あともうひと押しの競馬が続いていたが、山田Jの積極的なレース運びで、待望の初勝利を挙げた。次走は同じ舞台の札幌2歳S(9月4日・札幌、芝1800m)を予定している。

 同じく14日に小倉で行われたフェニックス賞(芝1200m)は、1日の新潟新馬戦(1600m)3着から中1週で臨んだナムラクレア(牝、長谷川)が逃げた1番人気のテイエムスパーダ(牝、五十嵐)をゴール前でかわしてV。スタートはひと息だったが、松山Jの判断ですぐに好位の内に取り付き、ロスなく立ち回る好騎乗が光った。次走はこちらも同じ舞台の小倉2歳S(9月5日・小倉、芝1200m)を予定している。なお、ほかにはテイエムスパーダがゲートになかなか入らず約10分の発走時間の遅れ、今回が初出走だったデュガ(牡、森)が3着好走などの出来事もあった。

 次週は九州産馬の今夏の目標レース・ひまわり賞(28日・小倉、芝1200m)が行われる。

 ここでは格上挑戦で挑むカッコヨカ(牡、笹田)の1週前の様子をお伝えしたい。7月3日の九州産馬限定の新馬戦で2着だったが、そのあとは3、9着と未勝利を勝ち切れない状態が続いている。前走について、師は「人気馬同士でやり合ってハイペース(前半3F33秒8)になってしまった。控えたかったけど、次々に外から来られてハミをかんでしまった」と敗因を分析。「うまく折り合って運べれば、オープンでも通用していい」と巻き返しへ力を込めた。もうひと追い欲しかった状態で新馬戦2着に来たことからも、九州産馬同士なら地力は上位とみていい。今度も格上挑戦馬がまたアッと言わせるか。

 新潟2歳S(29日・新潟、芝1600m)を予定するセリフォス(牡、中内田)がここに来てグングン調子を上げている様子。初戦の2着馬ベルクレスタ(牝、須貝)は続く、1日の新潟未勝利戦(芝1600m)を3馬身半差の完勝。その点からもますます評価が高まりそうだ。1週前の19日は川田を背に、栗東CWで僚馬ロードシャムロック(4歳3勝クラス)との併せ馬。しまい重点ながらも稍重馬場で5F66秒3-37秒0-11秒3を記録して、最後は半馬身先着。抜群の切れ味を披露した。中内田厩舎は開業しての重賞初制覇を決めた16年のヴゼットジョリー、17年のフロンティアでレース連覇を果たし、相性のいいレースの一つ。同レース3勝目を目指して、躍動する。(馬三郎栗東支局・塩手)

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