【POG】2歳戦独断評価 コンシリエーレ圧巻の勝ちっぷり

 21日(土)、22日(日)の新潟、小倉、札幌競馬で、2歳新馬戦が計8レース行われた。日曜の新潟3R(ダート1800m)では、2番人気のコンシリエーレ(牡、父ドレフォン、美浦・稲垣)が完勝。素質の高さを見せつけた。

 道中は抜群の行きっぷりで3番手を追走。直線入り口で外から前を行く2頭に並びかけると、あとは突き放す一方のワンサイドゲーム。2着馬に1秒9の大差をつけて余力たっぷりに圧勝。勝ち時計も同日の3歳上1勝クラスに0秒4差の好タイムだった。手綱を取った武藤は「大型馬でゲートが鍵だと思っていたのですが、うまくスタートを切ってくれました。まだ幼い分、外に膨れるなど気を使う部分もあったのですが、ポテンシャルがすごいですね」とその素質に高い評価。「これから大事に競馬を教えていければ」と今後の成長に期待していた。(レース評価B、将来性★★★★)

先週の新馬勝ち馬評価一覧

ジャスパークローネ(牡、父フロステッド、栗東・森)

 土曜新潟5R・芝1200m、M・デムーロ「馬っ気を出すなど、まだ幼いですね。それでも気合を入れたらすぐに反応してくれます。スタートから速かったし、すごくスピードがありますね。しかも自分のペースで走れたので、最後まで反応してくれました」(B、★★★)

シンシアウィッシュ(牝、父キズナ、栗東・吉村)

 日曜新潟5R・芝1800m、菅原明「スタートをしっかり出て、折り合いもついたし、追ってからの反応も良かったです。2歳馬らしい体つきや臆病なところはあるのですが、そういった部分がしっかりしてくれば楽しみ。きょうは強い内容でした」(B、★★★)

スカイフォール(牡、父キングカメハメハ、栗東・昆)

 日曜札幌5R・芝1800m、横山典「上手に走ってくれた。直線で行くところがなく、割る形になったが、しっかりと伸びてくれた」(B、★★★)

ラインオブソウル(牡、父シニスターミニスター、栗東・音無)

 土曜小倉6R・ダート1700m、福永「走りがバラバラで、きょうはポテンシャルだけで勝った感じ。体のバランスは悪いけど、筋肉がいい。しっかりとしたら走ると思う。これからですね」(C、★★★)

タイセイブリリオ(牡、父ディープブリランテ、栗東・大橋)

 日曜小倉5R・芝1200m、鮫島駿「まだ返し馬やゴールしてから止まらないような面があって、気持ちの入り方に課題がありますが、それが今回の競馬ではプラスに出たと思う。2戦目でそういう面が改善できれば。スピードがあるのでコース形態は良かった」(C、★★★)

アキバ(牝、父ミッキーアイル、栗東・田中克)

 土曜小倉5R・芝1200m、高倉「すごく神経質ですが、厩舎スタッフがうまく仕上げてここまでもってきてくれたこともあり、割と落ち着いていました。ただ、装鞍所や返し馬では臆病な面を見せていましたね。道中は萎縮しながら走っていましたが、外へ出してフリーになったらシャキッとしていい走りを見せてくれました。まだ馬体も小さく、今後のさらなる成長力に期待をしたいです」(C、★★)

ウォーターナビレラ(牝、父シルバーステート、栗東・武幸)

 土曜札幌5R・芝1500m、吉田隼「返し馬でコトコトしていたのでどうかと思っていましたが、速いペースで走ると硬さも気になりませんでした。ゲートが良かったのでハナへ。4角で並ばれてからももう一回突き放してくれました。仕上がりの良さを生かして、いい内容で勝ってくれました」(C、★★)

(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)

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