競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　先週くらいからゲート試験合格馬の頭数が少し落ち着いてきました。大手の牧場だとこれまでにゲート試験に合格して、仕上げ直してからデビューということが主流となっていますが、合格後にそのままデビューというケースも当然少なくはありません。この感じでいくならば中山開催では新馬戦の頭数は落ち着くのでしょうか。以前と比べれば有力馬の夏デビューが増えていますが、秋デビューの大物も見てみたいですよね。今後の動向も注目したいです。

　さて今年の皐月賞馬エフフォーリアの半弟ヴァンガーズハート（牡、鹿戸、父ハービンジャー、母ケイティーズハート）は９月５日の新潟芝１８００ｍでのデビューと発表されましたね。父が変わってどんな走りを見せてくれるか今から楽しみです。鞍上は横山武になる予定。

　上にリバティハイツ、ランドオブリバティがいる良血のキングズパレス（牡、戸田、父キングカメハメハ、母ドバウィハイツ）は２８日の新潟芝１８００ｍでデビュー予定。鞍上は福永。母の異父弟には今年のサウジＣ、ドバイシーマクラシック、そして先日の英インターナショナルＳを勝ったミシュリフの父Make Believeがいる世界的にも勢いのある一族ですし、実戦が楽しみですね。

　函館の新馬戦を勝っていたソリッドグロウ（牝、池上）は小倉２歳Ｓ（９月５日・小倉、芝１２００ｍ）を視野に調整されるとのこと。

　ジオグリフ（牡、岩戸）は今週札幌に移動。予定通り札幌２歳Ｓ（９月４日・札幌、芝１８００ｍ）に出走する。

　２９日の新潟２歳Ｓ（芝１６００ｍ）を予定していたアバンチュリエ（牡、手塚）は外傷のため回避。放牧に出されました。大きなケガではないようなので、そう遅くない時期に復帰できそうとのこと。（馬三郎美浦支局・木村）