【POG】メトセラでつなぐ勝利のバトン 田代厩務員から五輪代表の娘へVでエール送る

 「新馬戦」(25日、新潟)

 今週から新潟開催と東京五輪が開幕。猛暑に負けない熱戦が期待される。25日の新潟5R(芝1800メートル)では良血馬メトセラ(牡2歳、栗東・矢作)がデビュー。担当の田代宗昭厩務員も期待を寄せる。メダル獲得を目指す女子バレー日本代表の愛娘・佳奈美さんへ、勝利でエールを送るつもりだ。

 血統背景からも期待が高まる。メトセラの父はG1・7勝を挙げ、2020年殿堂入りした新種牡馬キタサンブラック、半姉は12、13年JC連覇を果たすなど活躍した7冠牝馬ジェンティルドンナ。担当の田代厩務員は「素直で追い切りも掛からない。切れるというよりも長く脚が使えてしぶとい。長い距離向き」と期待を込めた。先週の小倉でコナブラックがキタサンブラック産駒で初勝利を飾ったばかり。「この馬が初勝利になると思ったんだけどな」と苦笑いを浮かべた。

 今週は田代家が心待ちにしていた東京オリンピックが開幕。次女・佳奈美さんは女子バレーボール日本代表の選手枠12人に選ばれ、セッターとしてコートに立つ。「実業団でバレーボールをやっていた嫁さんの影響で小学2、3年から始めたんだ。時々、競馬の話もするよ。でも、勝負という意味では同じでも、団体競技だから、また違う。強気な気性は両親の遺伝だろうな」と語る。

 16年リオ五輪に続く2大会連続で代表に選出されたが、スタンドでの応援はかなわない。「リオの時は治安の問題から行けなかった。今回も有給休暇を取って応援に行くはずだったけど…。無観客だから仕方がない」と残念がった。

 バレーボール女子の予選ラウンド初戦(対ケニア)は、メトセラの新馬戦と同じ25日に行われる。「本人は相当な練習と努力をしたと思う。リオの時もそうだったけど、実力はある。経験も豊富。出番はあるだろうから結果を残してくれたらいいな」とエールを送った。愛馬の新馬Vで、愛娘にバトンをつなぐ。

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