【セレクトール】藤田晋氏が15・4億円爆買い「ウマ娘」社長「競馬界に還元できれば」

 「セレクトセール2021」(12日、ノーザンホースパーク)

 1歳馬242頭が上場した初日の競りで、大物実業家が存在感を示した。(株)サイバーエージェントの代表・藤田晋氏(48)が、ミリオンホース7頭を含む12頭を落札。総取引額15億4100万円と、羽振りの良さを見せつけた。なお、19年に急死したディープインパクトのラストクロップは4頭が上場したものの、「ゴーマギーゴー20」の3億円が最高額。思いのほか“冷静な”取引となった(※価格は全て税抜き)。

 まさに“爆買い”だ。初日の1歳馬セリで、藤田晋氏が計12頭、総額にして15億4100万円を落札。5月に行われた千葉サラブレッドセールで「プレミアステップス19=ドーブネ」(牡2歳、父ディープインパクト、栗東・武幸)を4億7010万円で落札して沸かせた大物実業家(馬主登録認可は20日)が、日本最大のセールでまたもや話題をさらった。

 まずは「サンタフェチーフ20」(牡、父リアルスティール)を1億6000万円で落札すると、返す刀で「ワイルドラズベリー20」(牝、父エピファネイア)を7800万円でゲットした。

 小休止を挟んだ後「メジロオードリー20」(牡、父ハービンジャー)、「ヴィンテージローズ20」(牡、父エピファネイア)をそれぞれ5600万円、2億円で落札。その後も「ベルアリュール220」(牡、父ドゥラメンテ)や、「メジロツボネ20」(牡、父ハーツクライ)など、きょうだいにG1馬がいる良血馬を1億円超えで競り落とした。

 極めつけは3億円でハンマーが落ちた「ファイネストシティ20」(牡、父ロードカナロア)。初日の最高額タイをはじき出し、藤田氏は「馬ごとに予算を決めていて、この馬は3億円を超えたら降りようと思っていた。非常にうまくいきました」と笑顔で振り返った。

 同氏が代表を務めるサイバーエージェントの子会社サイゲームスは人気アプリ「ウマ娘 プリティダービー」などを手掛ける。「向こう30年は馬主をやるつもりで、1年目でしっかり土台を作ろうと思っていた。ウマ娘がヒットしたので、競馬界に還元できれば」。20年来、憧れを抱いた馬主へのステップ。まずは順調に歩を進めた。

◆「ウマ娘 プリティーダービー」とは、実在する競走馬名を冠した“ウマ娘”と呼ばれる美少女キャラクターを育成するスマホアプリ、PCゲーム、アニメ、およびメディアミックスプロジェクト。

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