【ヴィクトリアM】レシステンシア制御バッチリ 2つ目タイトルへ申し分なし

 「ヴィクトリアマイル・G1」(16日、東京)

 首差に泣いた高松宮記念2着の雪辱を果たすべく、レシステンシアが12日、栗東坂路で躍動。メリハリの利いた走りで、ラスト1F11秒7と鋭い切れ味を発揮した。2つ目のタイトル奪取へ、態勢は万全だ。

 レシステンシアが現役屈指のスピード性能を遺憾なく発揮した。栗東坂路中腹の緩いカーブを抜けるまでは、しっかりと抑えの利いた走り。ラストで開放されると1完歩ごとにグングン加速して、一気に駆け上がった。

 4F52秒9-38秒1-11秒7。思い描いた通りの追い切りに、松下師も納得の表情だ。「申し分ない動きだった。特段変わったことはしていませんが、今春はいい状態をキープできています」と態勢万全をアピールした。

 テンからトップスピードに入って坂路4F50秒台は当たり前の馬だが、この中間は道中で我慢の走りができている。快速系の馬がスプリント戦に挑戦すると、のちに制御が利きづらくなるのはよくある話だが、そんな雰囲気は感じられない。

 指揮官は「1200メートルで出して行って前を取ったなら、もっと行きたがるようになっていたかもしれない。でも、浜中ジョッキーが次の競馬も考えて出たなりの競馬をしてくれた。だからそんなに心配していません。差す競馬ができたことも収穫ですしね」と話す。

 今回、鞍上は桜花賞以来のコンビとなる武豊。前回は自身の負傷により浜中へ乗り代わりとなり、今回は騎乗予定だった北村友の落馬負傷で手綱が回ってきた。「前走は楽しみにしていたのをボクが乗れず。今回は彼(北村友)がけがをしてしまって…。彼の気持ちが分かるので。何とかいいパフォーマンスをさせて勝ちたい」。日本のターフの顔は、つながれたバトンの意味を十分過ぎるほど分かっている。

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