【天皇賞】横山一家三男・武史 ウインマリリンでG1連勝だ「意識していません」

 「天皇賞(春)・G1」(2日、阪神)

 27年ぶりの仁川決戦に横山一家がそろい踏みだ。父・典弘がオセアグレイト、長男・和生がジャコマル、そして三男・武史がウインマリリンに騎乗する。1984年のグレード制導入以降、親子3人の騎手がJRA・G1に同時騎乗するのは初めてのケース。今回、父が勝てば同レース4勝目&最年長制覇。また、和生か武史が勝利すれば、祖父・富雄元騎手(71年メジロムサシ)と合わせて、史上初の親子3代制覇となる。

 JRA史上初となるG1での親子3人対決を前にしても、武史は冷静だった。「あまり意識はしていません。一つ一つ大切に騎乗するだけですからね。レースに乗る時はみんなライバルですし、自分の馬の能力をいかに発揮するかを考えるだけです」と説明した。

 コンビを組むのはウインマリリン。20年のフローラSで自身初の重賞制覇を成し遂げるなど、デビュー時から手綱を取る気心の知れた存在だ。3歳春にはオークス2着の実績を残し、前走の日経賞で重賞2勝目をマーク。メンバーはさらに強化されるが、堂々と胸を張っての参戦となる。

 「この中間は大きな変化はないですが、テンションがカリカリすることもないですし、普段からあまり変動がないタイプですからね。前走はしっかり勝ってくれました。常に走る気を感じますし、勝負根性がいい馬です」

 先日の皐月賞をエフフォーリアとのコンビで圧勝。G1初制覇を飾るとともに、これが21年の重賞4勝目と急成長を遂げている。「父、母はもちろんのこと、兄にも『おめでとう』の言葉をもらいました。自分の思った通りの競馬ができましたし、馬も期待に応えてくれましたね」と振り返った。

 昨年の関東リーディングに輝き、一躍トップジョッキーの仲間入りを果たした22歳の若武者。父、兄はもちろん、全てのライバルを蹴散らして、伝統の天皇盾を手に入れる。

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