【大阪杯】コントレイル“第2章”快幕だ グランアレグリア警戒も3冠馬の意地見せる

 「大阪杯・G1」(4月4日、阪神)

 大注目の大阪春の陣。3冠馬コントレイルと最優秀短距離馬グランアレグリア-交わるはずのなかった二つの“最強”が、桜舞う仁川で相まみえる。また、デビューから無傷5連勝中のレイパパレの存在もさらに興味をかき立てる。アーモンドアイが2020年の年末に引退し、空位となった頂点の椅子。さあ、最強を決めよう。

 「今年はG1しか使いません」。年頭に矢作師が放った“宣言”は明快だった。恐らく今春のコントレイルのローテは大阪杯~宝塚記念の2戦。「この後は放牧予定。次まで間があくし、ここは目いっぱいでいい」。担当の金羅助手も“こん身の仕上げ”を施すべく、気合が入っている。

 激闘を繰り広げたジャパンC2着後は、鳥取県の大山ヒルズへ放牧。英気を養い、6日に栗東トレセンへ帰厩した。2週前に栗東坂路で4F50秒1の自己ベストをマーク。そして、1週前のCW3頭併せでは、6F78秒6の超抜時計で僚馬を圧倒してみせた。

 2週続けて騎乗した福永は「幅が出て体つきが変わってきた。動きも非常にいい」と好ジャッジ。昨秋は最後の1冠・菊花賞の3000メートルを見据えた調整だったが、21年は違う。「今回は二千なのでスピードも求められる。(1週前追い切りでは)前進気勢が出ている中でタメが利くのも確認できた」と順調な仕上げに目を細める。

 20年の最優秀短距離馬グランアレグリアとの初対決は興味津々。金羅助手も「あの末脚は相当。距離をこなせれば怖い」と警戒する。ただ、このカテゴリーでは、無敗の3冠馬としての意地がある。「休ませて背腰がしっかりしてきたし、休み明けの方がパフォーマンスがいい馬。条件も合うので、いいスタートが切れれば」。9冠馬アーモンドアイがターフを去った今、最強の座は誰にも譲れない。ここから“第2章”が幕を開ける。

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