西浦師「勝てば報われる世界」26年間を振り返る ラストウイークも全力投球誓った

 28日を最後に角居勝彦(56)、石坂正(70)、松田国英(70)、西浦勝一(70)、田所秀孝(70)、西橋豊治(70)、湯窪幸雄(70)、星野忍(70)の調教師8人がトレーナー人生に幕を下ろす。指揮を執るラストウイークを迎え、その胸中を語った。

 先週の小倉大賞典をテリトーリアルで制した西浦師。11番人気の低評価に反発しての激走だった。「本当にこういうことがあるんですね。引退間際に勝ってくれたのは、厩舎一丸となって仕事に携わってきたから。全ての方々が応援してくれた結果でもあります」と感謝の思いを伝えた。

 騎手引退後、96年に調教師免許を取得してから26年。「苦しいことがあっても、勝てば報われる世界です。馬を通じて人との出会いがあって、つらいことがあっても結果が出れば忘れさせてくれた」と振り返る。今週の阪急杯はブラックムーンで挑戦する。「9歳になっても一生懸命走ってくれる。前走よりも状態は良くなっていますから」と力を込め、全力投球を誓った。

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