【POG】次週デビューの注目馬は…スレイマン&ケイアイロベージ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 17日の京成杯は1番人気に支持されたレシステンシアの異父弟グラティアス(牡、美浦・加藤征)が好位から抜け出して快勝。新馬-重賞の連勝Vを決め、クラシックの有力候補に躍り出た。

 新馬戦の勝ちっぷりが良く、個人的に期待していたタイソウ(牡、西園)は6着。レースを振り返って、師は「小回りコースが合わなかったようだ。それに道中も左へ張り気味だったからね」と敗因を分析する。次走は共同通信杯(2月14日・東京、芝1800m)を予定。「広いコースの方が良さそうだし、左回りに変わる点もプラス。能力的にもっと走っていい馬だから」と巻き返しへ向けて意気込んだ。

 次週の注目新馬は2頭。30日の中京・ダート1800mを予定するケイアイロベージ(セン、野中、父ヘニーヒューズ、母ケイアイベローナ)。厩舎ゆかりの血統で、半兄は19年のJBCクラシックを4着、道営に移籍した後に昨年の道営記念を制したクインズサターンだ。気性的に難しい面があって既に去勢をしており、レースでも集中して走れるかどうかが鍵になりそう。師は「ケイコの感じだと、まだ走る気を出していない印象。これから良くなってくると思う」とやや控えめだが、兄は新馬戦で前残りの流れを後方から豪快に差し切っており、実戦で変わる可能性は十分にある。ケイコは地味でも、侮れない一頭だ。

 もう一頭は31日の中京・芝2000mを予定する女傑ジェンティルドンナの半弟スレイマン(牡、池添学、父キングカメハメハ、母ドナブリーニ)。昨年12月にデビュー直前まで行ったが、まだ動きが物足りなかったので、いったん放牧に出して立て直し、8日に再入厩した。1週前の20日は団野を背に、栗東CWでバンクショット(5歳2勝クラス)と併せ馬。6F84秒2-39秒1-11秒8をマークし、2馬身先着を決めた。追い切りでは初めてラスト1F11秒台をたたき出し、立て直して確実に良くなっている様子。初戦から注目したい。

 17日の小倉未勝利戦(芝2000m)を勝ったタイフォン(牡、森田)、梅花賞4着のギャラントウォリア(牡、平田)はあすなろ賞(2月14日・小倉、芝2000m)を予定。

 12月の阪神未勝利戦を勝ったサルファーコスモス(牝、中内田)はエルフィンS(2月6日・中京、芝1600m)、僚馬で11月の阪神新馬戦を勝ったダノンジェネラル(牡)はきさらぎ賞(2月7日・中京、芝2000m)へ向かう。

 中京2歳S2着のフォドラ(牝、牧浦)はマーガレットS(2月27日・阪神、芝1200m)へ向かう。5日の中京新馬戦を制したエアサージュ(牡、池添学)はゆりかもめ賞(2月7日・東京、芝2400m)を予定。フェアリーS8着のアトミックフレア(牝、渡辺)はフラワーC(3月20日・中山、芝1800m)になる模様。(馬三郎栗東支局・塩手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス