【京都大賞典展望】キセキが完全復活を目指す

 「京都大賞典・G2」(11日、京都)

 宝塚記念で2着に食い込み、復活への道筋をつかんだキセキ。これまでの先行策は取らずに、後方から3角で進出して直線勝負へ。勝ち馬には離されたが、最後までしぶとく伸びて、久々にこの馬らしい力を示した。昨年は大阪杯、宝塚記念で連続2着。凱旋門賞でも日本馬最先着と現役トップクラスの1頭。17年菊花賞馬が輝きを取り戻す。

 宝塚記念では、まさかの17着に大敗したグローリーヴェイズ。ただ、発馬が悪かった上に、道悪馬場も合わず、予定していたドバイ遠征が中止となるなど、厳しい条件が重なったものだけに酌量の余地はある。昨年末の香港ヴァーズでは、内から一気に突き抜けて、世界の強豪を鮮やかに撃破。夏場を休養に充てリフレッシュした今回、体調さえ戻っていれば力は一枚上だ。

 破竹の4連勝で目黒記念を制し、重賞ウイナーの仲間入りを果たしたキングオブコージ。後方からメンバー最速の上がりで、馬群を縫うように抜け出した。引き続き鞍上はコンビ成績4戦全勝の横山典。まだまだ勢いは止まりそうにない。ここも勝つようなら、秋のG1戦線において台風の目となりそうだ。

 約1年ぶりの鳴尾記念で鉄砲Vを飾ったパフォーマプロミス。中団の内で脚をため、直線で鋭く伸びると、最後は追い比べを鼻差でものにした。度重なるケガに泣かされ続けた古豪が完全復活。重賞連勝で秋の大舞台へ。

 春の天皇賞は14着と大敗したシルヴァンシャーだが、7カ月の休み明けでのG1初挑戦では致し方なし。立て直した効果に期待する。ダンビュライトはG2なら地力上位だ。

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