【ボート】菊地孝平が児島周年2回目の優勝 イン速攻で13回目のG1V

 「児島キングカップ・G1」(4日、児島)

 開設記念の決勝戦が12Rで行われ、1号艇の菊地孝平(42)=静岡・82期・A1=がイン速攻で1着。児島周年は2010年9月以来の2回目、G1は13回目、通算ではSG5回を含む59回目の優勝を飾った。2、3着には峰竜太、山崎智也の順で入り2連単、3連単とも1番人気で決着した。また、今節の売り上げは目標の60億円を大きく上回って、78億7660万3400円だった。

 優勝した菊地はスタンドを埋め尽くしたファンに手を振り続けた。「無観客レースという体験したことのない期間を経て、ファンの方におめでとう、と声を掛けていただける喜びを身にしみて感じました」と感謝の言葉を口にした。

 菊地は今節、2連対率27%(前検日時点)という低調42号機と新ペラが相棒。2日目までの3走は1着がなかったが「2日目までの失敗が3日目から生きた」と3日目から連勝街道を突っ走った。「優勝戦はとてもいいメンバー。1号艇にあぐらをかいていては勝てない。しっかり攻める気持ちで調整もレースもした」とファイナルを振り返った。

 「ここ3年、グランプリはトライアルファーストからで、本当にキツかった。セカンドに近づけたい」。優勝賞金1000万円を手に入れて、今年の獲得賞金ランク3位に浮上。悲願のグランプリ制覇へ向け、菊地は着実に歩みを進めている。

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