【POG】次週の注目新馬はマテンロウガイア!「気性は素直。楽しみ」(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 9月27日の中京新馬戦(芝1400m・牝馬限定)でエイシンヒカリ産駒のクープドクール(牝、高橋忠)が2番手から抜け出してV。直線で追い込んできた2着スマートパサート、3着ソルフィネットの追撃をしのぎ、鼻、鼻差の接戦を制した。勝ち時計は同じ舞台で行われた前日の新馬戦よりも0秒8速く、着差以上に強い勝ちっぷりだった。レースを振り返って、師は「もともとスピードはあると思っていた。時折、頭を上げたりする癖はあるけど、鞍上がその点を把握していい騎乗をしてくれた。(昔から深い付き合いの)難波Jで勝てて本当に良かった。大きな1勝でした」と目を細めた。

 鞍上の難波Jはこれが今年の初勝利。レースを振り返って喜びの声を聞かせてもらった。「乗り込み量は豊富でしたし、動きも良かったので、手応えは持っていました。ただケイコでは物見がきつかったですね。先生(高橋忠師)から『乗り慣れていて癖を分かっている騎手で』と言うことで、レースにも乗せてもらいました。ハナへ行きそうなくらいスタートの出は速かったですが、できれば前に馬を置いて運びたかったので、川田Jが逃げてくれて良かったです。直線を迎えてゴーサインを出してからの反応も良く、最後も態勢は若干、有利だと思っていました。際どい勝負でしたが、勝てて良かったです。(年明けの鎖骨骨折から)復帰してからも積極的な騎乗を心がけていましたし、今回、それが結果に結びついて良かったです。昔からお世話になっている高橋義忠厩舎の馬で勝てたのもうれしかったです」と笑顔で話してくれた。次走はりんどう賞(10月11日・京都、芝1400m・牝馬限定)を難波Jで予定している。

 次週の注目新馬はリオンディーズ産駒のマテンロウガイア(牝、藤原英、母フォンタネットボー)。18年の当歳セレクトセールでは4860万円で落札。ここまでコースと坂路を併用して、8本の追い切りを消化してきた。1週前の9月30日は鞍上の岡田を背に、坂路で4F53秒5-12秒4をマーク。田代助手は「単走でもしっかりと動けていたからね。気性は素直で、新馬戦から動けそう。開幕週のきれいな馬場も良さそうだし、楽しみ」と感触は上々だ。デビューは10月10日の京都5R(芝1600m)を予定している。

 9月26日の中京未勝利戦(ダート1200m)を逃げ切ったエリオット(牡、宮本)は放牧を挟んで、12月13日・阪神の2歳1勝クラス(ダート1200m)へ向かう。

 また、同日の中京未勝利戦(芝2000m)を勝ったトーセンインパルス(牡、角居)はアイビーS(10月24日・東京、芝1800m)か、百日草特別(11月8日・東京、芝2000m)のどちらかになる模様。

 同日のヤマボウシ賞でレコード勝ちをしたデュアリスト(牡、安田隆)は放牧へ。次走は未定。9月21日の中京未勝利戦(ダート1800m)で後方一気を決めたプルモナリア(牝、中竹)はレース後の状態を確認してからになるが、プラタナス賞(17日・東京、ダート1600m)を視野に入れる。(馬三郎栗東支局・塩手)

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