キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは“チーム戦”に要注目
「魁!海外馬券塾」(22日)
25日に英国アスコット競馬場で開催されるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS・G1。出走予定馬は、3度目の制覇を狙うエネイブルと、前走で同距離&同コースのハードウィックS・G2を制したファニーローガンというゴスデン厩舎勢2頭以外は全て、A・オブライエン厩舎の馬という極端な顔ぶれになった。
エネイブルを負かす可能性を少しでも感じられるのはマジカルとジャパンの2頭だけ。他の馬はペースメーカーやエネイブルを包囲する役割を担うと思われる。欧州競馬独特の“チーム戦”が展開される見込みだ。
マジカルは過去にエネイブルと5回対戦して全敗。この馬自身、本格化してからはエネイブル不在のレースではほぼ負け知らずで、前走のプリティポリーS・G1も楽勝だった。ただ、どうしても女王相手には分が悪い。
ならば、エネイブルに土をつける可能性が最も高いのはジャパンと言えるだろう。前走のエクリプスS・G1では頭差まで追い詰めるほぼ互角の競馬。4歳夏でもう一段階の成長があれば、逆転も望めるはずだ。移動制限の影響次第となるが、凱旋門賞・G1(10月4日・仏パリロンシャン)では武豊騎手が騎乗するプランもあるだけに、その走りに注目してほしい。
(海外遠征コーディネーター・田中敬太)