【安田記念】アーモンドアイはまだ進化途中 中20日“異例”ローテも不安なし

 「安田記念・G1」(7日、東京)

 馬なりのまま2着以下を4馬身突き放し、あっさりと7冠を達成したヴィクトリアMから中2週。アーモンドアイが史上初の芝G1・V8を狙って登場する。

 これまで最も短い間隔で出走したのは、18年の桜花賞-オークスと、同年の秋華賞-ジャパンCの中41日。今回は中20日と、ほぼ半分となる。過去にはレース後に体調を崩したりと、決して体質は強くない馬だ。

 これまでの経緯からして、今回の挑戦は異例と言っても過言ではないはず。それでも国枝師は「これまではレース後に熱中症みたいになることがあったけど、今回は何もなくてね。観客がいなかったこともあるのかな。気持ちに余裕があったのか、馬がエキサイトしていなくて、競馬も楽だった」。前走後の反動が何もないことで、出走へ踏み切った。

 中間は目立つ時計こそ出していないが、アーモンドアイは元気いっぱい。「本当にいいよね。全然ダメージがない。年齢を重ねてきたせいか、ドバイへの輸送なんかもクリアして、出国検査に関しても今回は良かった。以前は体が減ったり、筋肉が落ちたりと、いろんな懸念材料があったから」と師は話す。

 “史上初”を懸けて臨む一番でも、この馬にとっては単なる通過点になるかもしれない。「アーモンドアイにはいろんなものを乗り越える強さがあった。何もなく順調に来ているわけでなく、香港は熱が出て駄目で、有馬も駄目で、ドバイもね。それでも、ここまで持ってきているのがあの馬のすごさ。この馬はまだ、(上へ)行くのかなって気はしないでもない」。どこまで進化が続くのか-。それは名伯楽ですら読めていない。

 「とにかく、心身とも壊れないのが一番。『無事是名馬』だよ。能力があっても“幻の何とか”っていうのはいっぱいいるんだから」とトレーナーは最愛の孝行娘をたたえる。とにかく無事に。そうすれば、偉業達成は間違いない。

 1週前は美浦Wで5F73秒4-13秒0(馬なり)。前走後の初時計。オーバーワークにならないように控えた調整だったが、フットワークは迫力満点。体がしっかりと動いて、躍動感にあふれている。馬体も柔らかく、張った状態をキープできている。引き続き好調だ。

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