【オークス展望】デアリングタクトが無敗2冠達成するか

 「オークス・G1」(24日、東京)

 無傷3連勝で桜花賞馬となったデアリングタクトが、樫のタイトルに向けて順調に調整されている。1冠目は降雨の影響でかなり荒れた馬場だったが、2番手から直線先に抜け出した2歳女王レシステンシアを、後方から鋭い末脚発揮で並ぶ間もなくかわして戴冠。計り知れない能力の高さをアピールした。

 1週前リハ(栗東CWで単走)は、松山を背に6F84秒4-37秒9-11秒6を楽々とマーク。桜花賞の1週前は力んで走りにくそうだったが、今回は一直線に伸びた。「(前走の)疲れも感じないし、いい状態ですね」と主戦の評価も文句なし。史上2頭目となる無敗の2冠牝馬へ、一点の曇りもない。

 逆転候補は多士済々だ。桜花賞で果敢に逃げまくったスマイルカナ(3着)のスピードは魅力たっぷり。ここも展開の鍵を握るのは間違いないだろう。「中間はドンドン良くなっていますね」と高橋祥師は成長を感じ取っている。

 マルターズディオサも良馬場なら黙っていない。阪神JFの2着馬で、チューリップ賞では2歳女王らを下した実績が光る。僚馬で、フローラSを快勝したウインマリリン。データ的には不利なフローラS組だが、10年ぶりの戴冠なるか注目だ。騎乗停止の横山武に代わって手綱を握る父・横山典は、1週前リハで初コンタクトを取り、「外で見ていた印象よりも、実際に乗って動かしてからがいいね。ひと言で“いい馬”だよ」と好感触を得た様子だった。

 スイートピーSで圧巻のパフォーマンスを見せたデゼルも侮れない。他にもデイリー杯クイーンCの覇者ミヤマザクラ、常に安定した走りのクラヴァシュドール、2戦2勝でフラワーCを制したアブレイズなど素質馬がそろった。

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