【ヴィクトリアM】アーモンドアイ圧巻 アクシデント続きも雰囲気は“万全”

 「ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)

 アーモンドアイが美浦Wで圧巻の動き。万全の仕上がりをアピールした。19年末の有馬記念で9着に敗れ、復活を期したドバイターフもレース中止。悪い流れが続いているが、断然の実績を誇るだけに、この一戦で一気に巻き返しを図る。連覇を狙うノームコアも同じく美浦Wで鋭い動き。19年2着のプリモシーンも、新コンビのレーンが乗って軽快な動きを披露した。

 見た者をうならせる圧巻の手応えで締めた。アーモンドアイは13日、美浦Wで3頭併せ。ハヤヤッコ(4歳オープン)を先頭にスタートし、約3馬身離れてクロスキー(3歳未勝利)が追走。さらに6馬身ほど後ろからアーモンドアイが続いた。直線では最内に潜り込んで、馬体を並べてフィニッシュ。5F64秒6-36秒8-12秒3を馬なりで楽々とマーク。何より動きや雰囲気から“万全”という言葉がピッタリだ。

 先週に続いて騎乗した三浦(レースはルメール)は、「やっぱりいい馬ですね。追い切りだけでも伝わってきました。先週に負荷をかけたことで素軽さが出てきた感じ。クリストフ(ルメール)が乗るイメージで乗り、操縦性が高かったです」と女傑にまたがった感触を絶賛した。

 既に一時代を築き上げている名牝だが、昨年末からリズムは崩れたまま。軽い熱発で香港遠征を自重。仕切り直して挑んだ有馬記念は、道中で引っ掛かって9着に敗れた。年が明けてからも、ドバイ遠征が入国直後にレース開催が中止。それだけに、この一戦は今まで以上に重要な意味を持つ。

 そんなアクシデント続きでも、国枝師の馬への信頼度は揺るがない。「相変わらずいい動きで順調。細かい点も含めて気になるところもないし、いつものアーモンドアイでいれているんじゃないかな」と仕上がりの良さに胸を張る。

 勝てば7度目の芝G1制覇となり、シンボリルドルフ、ディープインパクトといった名馬に肩を並べる。「歴代の名馬に並べたら素晴らしいこと。魅力あるパフォーマンスを見せてもらって、この先につながるレースをしてもらいたい」とトレーナーも勝利を信じて疑わない。新たな偉業達成へ、圧倒的なパフォーマンスを披露する。

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