【ヴィクトリアM】スカーレットカラーG1初戴冠へ 府中攻略済み、マイルにも自信

 「ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)

 国内外でG1を6勝と、断然の実績を誇る絶対女王アーモンドアイが圧倒的な存在感を放っているが、このレースは過去14回で1番人気馬の勝利はわずか3頭だけ。さらにJRA古馬牝馬限定G1では、13年のヴィクトリアMをヴィルシーナが勝利したのを最後に、1番人気馬は13連敗中と大苦戦している。狙うのは大一番での逆転劇。同世代のスカーレットカラーは、昨年夏からの充実ぶりが顕著。切れ味鋭い末脚で、G1初戴冠を狙う。

 遅れてきた素質馬が、G1初制覇へ大きなチャンスを迎えた。アーモンドアイと同じ5歳のスカーレットカラー。牝馬三冠に輝いた“同期生”は手の届かない存在だったが、ジワジワと力を伸ばして同じ土俵で勝負できるまでになった。

 今年初戦となった前走の阪神牝馬Sは、出負けして後方2、3番手からの追走。しかし直線は馬群を割って脚を伸ばし、サウンドキアラには0秒2差及ばなかったが、上がりタイムはメンバー最速の3F33秒4をマーク。休み明けでプラス16キロだったことを考慮すれば、中身の濃い走りだったのは間違いない。担当の山下厩務員は「スタートでつまずいたし、追えたのも最後の直線の残り150メートルぐらいでしたが、よく脚を使ってくれました」とレースを振り返る。

 18年桜花賞以来のマイル戦だったが、きっちりと対応して、今回へ向けての収穫を多かった。「ベストは1800メートルかと思っていましたが、ひょっとしたらマイルの方がいいのかもしれませんね。とても順調に来ていますし、ローテーションも理想的なので」と同厩務員は期待をかける。

 初重賞Vとなった昨秋の府中牝馬Sで東京コースは攻略済み。当時は稍重ながら、上がり3F33秒2の豪脚を繰り出し、後方2番手から見事なごぼう抜きを演じてみせた。17年6月のデビュー時は438キロ。そこから見違えるように筋肉量が増し、切れ味もアップ。瞬発力勝負は望むところだろう。待望のビッグタイトル獲得へ、豪快な差し切りで女王の座を目指す。

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