【桜花賞】サンクテュエール万全 ルメール3連覇&藤沢和師3勝目へ

 きっちり先着を決めたサンクテュエール(右)=撮影・三好信也
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 「桜花賞・G1」(12日、阪神)

 シンザン記念勝ち馬サンクテュエールが8日、美浦坂路で躍動。パートナーをきっちり突き放して仕上がりの良さを示した。今週から復帰するルメールにとっては、18年アーモンドアイ、19年グランアレグリアに続き史上初の3連覇が懸かる一戦。登竜門レースを制したパートナーとともに頂点をつかむか。リアアメリア、デアリングタクトも栗東で快活な動きを披露した。

 態勢は整った。朝一番の美浦坂路に登場したサンクテュエール。僚馬ヴァンランディ(4歳2勝クラス)を2馬身ほど後方から追い掛け、ラスト1Fは相手の内に進路を取ると、馬なりのままグンと加速。最後は相手を2馬身半突き放し、4F54秒4-39秒4-12秒5を計時した。

 坂路だけにはとどまらない。その後は南Aを半周し、力強いキャンターを繰り出した。見届けた藤沢和師は「時計は速くなかったが、動きは良かった。先週、馬場(美浦W)でやってますし、輸送もあるからこれで十分。休み明けですが、順調に来ています」と3カ月ぶりの実戦に自信をのぞかせた。

 ここまで新潟、東京、京都と異なる競馬場で結果を出すなど、強いハートの持ち主。前走のシンザン記念は、直線で先に抜け出した2着馬に内から馬体を合わせ、持ち前の勝負根性できっちり競り負かした。「2戦目(アルテミスS=リアアメリアがV)は相手が強くて残念だったが、前走は牡馬相手にいい内容だった。この時期の牝馬にしてはチャカチャカするところがなく、落ち着いているから輸送も大丈夫」と評価する。

 04年ダンスインザムード、19年グランアレグリアに次いで桜花賞3勝目を狙う指揮官は「素晴らしい馬で、すこぶる元気良く順調なので期待しています」と意気込みを語った。今週から復帰したルメールにとっても、史上初の3連覇が懸かる一戦。名手のエスコートで、同世代のライバルたちをあっさりと蹴散らしてみせる。

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