【桜花賞】サンクテュエール名牝の道歩む!ルメール3連覇&藤沢和師2連覇へ

 「桜花賞・G1」(12日、阪神)

 最多6勝を挙げる最重要ステップ・チューリップ賞を経由して臨むレシステンシア。2歳女王が初黒星を喫した前走のリベンジを果たしてG12勝目を狙う。また、シンザン記念を制したサンクテュエールは、史上初の桜花賞3連覇を狙うルメールとの強力タッグ。シンザン記念Vの牝馬は、過去10年で12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイと三冠牝馬を輩出。歴代の名牝に続くことができるか。

 名門・藤沢和厩舎が送り出すサンクテュエールはシンザン記念を勝ち、本番へ直行のローテを選択。たっぷりと充電期間を取り、3月に入ってから本格的に始動した。1日に美浦Wで併せ馬を敢行し、6F82秒6-12秒7(馬なり)。レッドサイオン(4歳3勝クラス)を6Fから1秒2追い掛け、直線は余力十分にしっかりと伸び切って併入した。柔らかみのあるフォームから仕上がりは万全。青写真通りの調整過程に指揮官も満足げ。「順調です。前走の京都への輸送で減っていた馬体も戻った。ふっくらした状態で良くなっているよ」と好調ぶりをアピールした。

 牝馬がシンザン記念を勝つ意味は大きい。年明け早々の時期に、京都の外回りのマイル戦で牡馬を相手に結果を出すには相当の実力が求められるからだ。現実に12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイは牝馬三冠に輝き、16年2着のジュエラーも桜花賞を制している。藤沢和師も「前走は牡馬が相手だったし、初めての関西への輸送でも、あれだけやれているからな」と確かな手応えをつかんでいる様子だ。

 唯一、2着に敗れたアルテミスSでも、リアアメリアの決め手に屈したものの、その差はわずか3/4馬身。「今ならこの相手でも見劣らない」とトレーナーは自信を隠さない。コンビを組むルメールが3連覇を目指せば、藤沢和師は53、54年の尾形藤吉師以来となる、調教師として史上2人目の桜花賞連覇が懸かる。大きな可能性を秘めるディープ産駒が、仁川の舞台で躍動する。

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