中止の結末も厩舎を越えたドバイでの絆

 「魁!海外馬券塾」(25日)

 22日の夜に現地からドバイWCデー中止の一報が入った。UAEでの外国人入国制限の影響で、日本で馬を積んでから渡航する予定だったスタッフが飛行機に乗れなかったなど、不透明な情勢が続いていただけに予想できた結末ではあった。

 順調にことが進んでいても、数々の調整が必要なのが海外遠征だ。今回のように状況が目まぐるしく変わった場合、その何倍もの確認や変更に追われる。私でさえそうだったのだから、現地の関係者は本当に大変だっただろうと思う。

 混乱のさなかにあっても、少なくとも私の知る限り、関係者の間で紛糾は一度も起こらなかった。ドバイに来られないスタッフの分を、厩舎の枠にとらわれず“チームジャパン”で乗り越えようとしていたのがうかがえる。陣営の結束は、むしろ例年よりも強かった。

 日本馬の帰国については20頭を同じチャーター便に載せ、関西馬は関西空港で、関東馬と地方馬は成田空港で降ろされる。空港の到着枠を確保するにもかなりの調整が必要な状況だが、関係各所が最優先で動いており29日に到着する見込みだ。平時と変わらぬ万全のサポート体制で輸送されるので、ファンの皆さんはどうか安心してほしい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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