【東京新聞杯】スウィングビート“新境地”芝でミラクルVあるぞ

 「東京新聞杯・G3」(9日、東京)

 2週連続の新境地開拓Vとなるか注目だ。デビューからダート路線を歩んできたスウィングビートを、ここで初めて芝のレースに投入する加藤征師。「先週は初ダートでも勝っているからね」と笑顔を見せる。2日の根岸Sでは、ダート初参戦のモズアスコットが優勝。逆バージョンではあるが、その再現を狙っている。

 父はダート実績抜群のタピット。師は「本当は2歳から芝を使いたかったんだけどね。芝向きの軽いフットワークをするし、角居厩舎のタピット産駒も芝の重賞を勝っているから」と、17年ローズSを制したラビットランを引き合いに出して、ダート一辺倒ではないと説明する。

 全4勝は全て東京ダートで今回と同じ1600メートル戦。「ダートで堅実に走ってきたけど、ここにきて適鞍がないので、このタイミングで芝を使おうかと。ワンターンの左回りはダートでも好走実績がある条件だからね」と条件最適との算段だ。

 1週前追い切りは美浦Wの3頭併せで、左右からプレッシャーをかけられても力強い走りを披露した。ハードトレから数日たった現状について「前走はまだ皮下が厚くてね。皮一枚分、脂が乗っていたのが余分だった。今回は中3週とあってスッキリしている」と予定通りの調整過程に納得の表情だ。これだけの根拠があれば、ミラクルVがあっても不思議はない。

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