サクラローレル死す…29歳老衰 ブライアン、トップガンと激闘魅せた年度代表馬

 96年の天皇賞・春と有馬記念を制し、G12勝を挙げたサクラローレルが24日、老衰のためけい養先の北海道新ひだか町の新和牧場で死んだ。29歳だった。

 同馬は94年1月に美浦・境勝太郎厩舎からデビューし、95年1月に金杯で重賞初V。96年の天皇賞・春でナリタブライアン、マヤノトップガンとの激闘を制してG1初勝利を決めた。同年の天皇賞・秋は3着に敗れたが、続く有馬記念を快勝し、この年の年度代表馬と最優秀5歳以上牡馬(当時)を受賞した。

 翌年は境師の定年により、小島太厩舎へ転厩。天皇賞・春2着から凱旋門賞を目指してフランス遠征を行ったが、前哨戦のフォワ賞で右前脚の屈腱不全断裂を発症して8着に敗戦。これが現役最後のレースとなった。通算成績は22戦9勝(うち重賞はG12勝を含む5勝、海外1戦0勝)。

 種牡馬としては02年京成杯を制したローマンエンパイアや、05年日経新春杯など重賞3勝を挙げたサクラセンチュリーを輩出。12年に種牡馬を引退し、余生を新和牧場で過ごしていた。同牧場の谷岡毅場長は「多くのファンに愛された馬でしたので、非常に残念です。ファンの方から頂いたリンゴを一口で頬張る様子が懐かしいです。会いに来てくださいました多くのファン、応援してくださった方々には、この場を借りてお礼申し上げます」とコメントした。

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