【中山金杯展望】重賞2勝馬トリオンフが底力発揮

 「中山金杯・G3」(1月5日、中山)

 中心は1年4カ月ぶりのチャレンジCで2着に奮闘したトリオンフ。押し出されるようにハナに立つと、マイペースに持ち込んでゴール寸前まで粘る中身の濃い競馬。差されはしたが、重賞2勝馬の底力を見せつけた。実績的にハンデを背負いそうだが、馬格があるタイプだけに克服可能。新春重賞Vで最高のスタートを切りたいところだ。

 有馬記念は除外対象で出走はかなわなかったクレッシェンドラヴが、年明けのハンデ重賞に参戦。前走の福島記念は中団から4角手前でスパートをかけ、直線で豪快に突き抜けた。ステイゴールド産駒らしく、遅咲きの血がいよいよ本格化を遂げた。中山でも〈4・1・1・3〉と良績があり、コース変わりは歓迎。G3連勝で飛躍の年へ。

 天皇賞・秋13着から仕切り直しの一戦に臨むカデナ。3歳時の弥生賞V後は低迷していたが、5歳を迎えた今季は福島民報杯で2年1カ月ぶりに馬券圏内を確保すると、サマー2000シリーズでも小倉記念でメールドグラースの2着に入るなど、復調気配。今回は重賞初制覇を決めた中山芝2000メートルが舞台。完全復活へ条件は整った。

 明け4歳馬のザダルも侮れない。新馬戦から3連勝して、セントライト記念でも3着に入った素質馬。前走の菊花賞は13着と大敗したが、関西への長距離輸送でマイナス12キロ、距離も明らかに長かった。今回は2戦2勝の芝2000メートル戦。能力全開の走りでVを決める。

 チャンレンジCは1番人気で9着に敗れたギベオンだが、勝負どころと直線で2度の不利があり、度外視できる一戦だ。ここは見直す手。

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