【有馬記念】リスグラシュー 赤い帽子&ネクタイで赤い最高枠 勝負強さにどよめき

 誇らしげに番号が書かれた紙を広げる矢作師
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 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 公開枠順抽選会が19日、都内のホテルで行われ、今回がラストランとなるリスグラシューが絶好の3枠6番をゲット。赤い帽子&ネクタイで験を担いだ矢作師は思わずニッコリだ。一方、最大の敵と目されるアーモンドアイは5枠9番に決まった。

 有終Vへ向けて、最後のピースが埋まった。赤いネクタイに触れながら、矢作師がつかんだ運命のカプセル。数字の書かれた紙を広げた瞬間、場内は大きなどよめきが起こった。リスグラシューがゲットしたのは赤帽の3枠6番。指揮官は軽くガッツポーズを見せ、レーン、キャロットクラブの秋田博章代表取締役とガッチリ握手。「言うことがないというか、ここしかないという枠。欲しかった枠です」と歓喜の感情を爆発させた。

 中山芝2500メートルはコース形態的に内有利が定説。グレード制導入の84年以降、13年オルフェーヴルなど4勝を挙げる好枠でもある。「レーンは内過ぎると良くないと言っていたし、ゲートに不安があるので、6、8、10番(の偶数枠)が理想だと思っていた。その中で残っているのは6番のみ。日頃の勝負強さが出てうれしい」と笑顔を見せた。

 レース当日の22日だけ騎乗する特例を認められた、25歳の天才騎手も改めて気合が入ったに違いない。初参戦の有馬に「近年のレースVTRを見て、中山は少し難しい競馬場と感じた」と語っていたが、日豪でG1連勝を飾ったパートナーへの信頼は揺るがない。「いつもいろんな競馬場で走って、その場所に適応してくれる」と自信の表情を見せた。

 泣いても笑っても今回がラストラン。最大の強敵と目される、アーモンドアイについての話題を振られ、指揮官は「いい体調でやれるのは調教師冥利(みょうり)に尽きる。強い馬とやるのはワクワクする」と武者震いだ。「アーモンドアイが一番のライバルになると思うけど、リスグラシューが一番強いと信じている」とレーン。最高の仕上がりに、最高の枠順。あとは最高の結末を待つばかりだ。

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