【POG】新馬戦総括30日 良血ストーンリッジがV アルアイン妹は3着

 先週土曜日は中山、阪神の2場では計4レースが行われ、阪神ではディープインパクト産駒の2番人気、ストーンリッジがデットーリを背に新馬V。中山ではマーフィー騎乗の米国産馬シアトルテソーロが1番人気に応えて、初陣を飾った。

 阪神5R(芝1600m)は、デットーリを背に良血馬が勝ち名乗り。2番人気のストーンリッジ(牡、父ディープインパクト、栗東・藤原英)が、レース上がり33秒2の瞬発力勝負を制して初陣を飾った。ポジションを取りに行き、2番手をがっちり確保。マイペースの逃げから粘りを見せた7番人気スリーコーズライン(2着)との攻防に、最後は半馬身差で決着をつけた。勝ちタイムは1分36秒8。アルアインの全妹で1番人気に推されたヒメノカリスは、さらに2馬身半差の3着。追いだしを待たされた直線前半で広がった差を詰められなかった。これが阪神での初白星となったデットーリは「まだ幼くて、スタートのタイミングが合わなかった。残り200mを過ぎてからエンジンがかかったが、走りはとても良かったね。いい馬だと思う」と笑顔。場内に集まったファンの声援に応えていた。(採点・★★★★☆)

 同じく6R(ダート1800m)では、2番人気のフェルカド(牡、父ハーツクライ、栗東・角田)が混戦を制した。1000m通過が66秒3のスローを、2番手で流れに乗って追走。鞍上ルメールの手は3角手前から動いたが、直線の競り合いからしぶとく抜け出した。勝ちタイムは1分58秒6。ルメールは「ずっと同じペースで走っている。物見していたし、ズブかったけど、距離はちょうどいい。絶対にダート向き」と砂適性を口にした。(採点・★☆☆☆☆)

 中山5R(芝1200m)では、新種牡馬ヴァンセンヌ産駒の5番人気ヤマニンプレシオサ(牝、美浦・星野)が、直線で鋭く伸びて初陣を勝利で飾った。道中は2番手で運び、4コーナーでは先頭に並びかける勢い。坂下で逃げ馬をつかまえて抜け出しを図ると、猛然と追い込む10番人気グランエクセレント(2着)を半馬身退けてゴールした。勝ちタイムは1分10秒1。江田照は「追い切りからいい動きをしていた馬。競馬でも調教通りにいい内容で走ってくれた」と喜んだ。(採点・★★★☆☆)

 6R(ダート1800m)では、マーフィー騎乗の米国産馬シアトルテソーロ(牡、父ウィルテイクチャージ、美浦・栗田)が、1番人気に応えて新馬勝ちを収めた。序盤は3番人気ベルウッドネイチャ(2着)と競り合うようにして先行争いを展開。直線ではライバルに前に出られて万事休すかと思われたが、そこから鞍上のアクションに応えてファイトバック。ラチ沿いをしぶとく伸びて首差先着を果たした。勝ちタイムは1分55秒8。マーフィーは「調教に乗った時からいい感触を得ていました。厳しいレースをさせてしまったので、休ませて変わってくると思います」と将来性を評価。栗田師は「上に行くと、きょうみたいにはいかない。まだ背腰が弱いので、しっかりしてくれば」と話した。近日中に放牧に出される見通し。(採点・★★☆☆☆)

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