カイルアコナG1戦線へ意欲 万両賞出走「ここは決めたい」(30日POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 24日の白菊賞は1番人気ショウリュウハル(牝、栗東・佐々木)が、2番手から逃げ馬をゴール寸前で頭差かわしてV。師は「まだ右の腰がついてこない感じで、万全の状態とは言えなかったが、最後は地力で勝ってくれた」と安どの表情。今後については「レース中に捻挫をしたようだ。放牧に出して立て直し、1月中旬くらいに戻したい」と話した。次走はチューリップ賞(3月7日・阪神、芝1600m)を目標にしていく。

 僚馬で16日の京都未勝利戦(芝2000m)を逃げ切ったリメンバーメモリー(牡、栗東・佐々木)。師は「普通に走れば勝てると思っていた。前々でリズム良く運んで、そのまま押し切ってくれた」とスムーズな競馬を勝因に挙げた。新馬戦は若さを出して見せて1秒8差の8着。その後も勝ち切れなかったが、放牧に出して立て直したことが良かったようだ。「馬体に幅が出てしっかりしたし、走るフォームも良くなった」と成長を感じ取る。次走はエリカ賞(7日・阪神、芝2000m)を予定。1週前追い切りは栗東CWで6F85秒1-41秒5-13秒6(馬なり)をマークした。「乗りやすくていい馬ですね。レースでも落ち着いて走れればいいと思います」と初コンタクトを取った鞍上の松山の感触は上々だ。トレーナーは「中2週なので強い負荷はいらないし、時計はこれで十分。順調に来ているのが何より。まだまだ良くなると思うし楽しみ」と連勝へ期待を寄せた。

 23日の京都2歳Sで9着だったヴァルナ(牡、栗東・寺島)。師は「1~2角で(ハミを)かんでいたし、結果的に二千は長かった」と敗因を分析する。今後については「マイル戦で再出発をしたい。いったん放牧に出して、白梅賞(1月19日・京都、芝1600m)へ向かいます」と話した。

 今週のオススメは2頭。1頭目は土曜阪神5Rの新馬戦(芝1600m)に出走するディープインパクト産駒のストーンリッジ(牡、栗東・藤原英)。函館でゲート試験を合格したあとに栗東へ入厩し、16本の追い切りを消化。田代助手は「鞍上の番組の関係で今週のデビューになったが、当初は3週前にデビューを考えていたくらいで仕上がりは申し分ない。いい前向きさがあるし、徐々に素軽さも出てきた」と手応えは上々だ。「全姉(ラベンダーヴァレイ)とはタイプが違うけど、能力はあるからね」と初陣Vを意識した。 

 日曜阪神9R・万両賞に出走するキンシャサノキセキ産駒のカイルアコナ(牝、栗東・高橋忠)は、G1戦線での活躍が期待される好素材。前走・福島2歳S2着について、師は「しまいはいい伸びだった。ただ、鞍上はもっとはじけるイメージがあったみたいで、動きだしが若干遅かった。結果的に勝ち馬に向いたペースになってしまった」と振り返る。中2週での続戦になるが「状態はさらに良くなっている。もう一段ギアがありそうだし、開幕週の馬場や1F延長はプラスに働くと思う。頭数もそれほど多くならなかったし、ここは決めたい」と力を込めた。(馬三郎栗東支局・塩手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス