【ジャパンC】ワグネリアン復権へ 友道師及第点 ダービー馬が同舞台で再び輝く

 「ジャパンC・G1」(24日、東京)

 復権を懸ける昨年のダービー馬ワグネリアンは14日、栗東CWを単走。古馬らしい堂々とした走りで好調をアピールした。創設39年目にして、初めて外国からの参戦馬ゼロとなった今年のジャパンC。混戦を断ち切る準備が着々と進められている。

 昨年のダービー馬が復権を誓う-。ワグネリアンは藤岡康を背に栗東CWで単走追い。古馬の風格を漂わせながら、しなやかな走りを披露。仕掛け気味に追われて、6F82秒6-37秒9-12秒2を計時した。

 友道師は「併せると時計が出てしまうので単走でやりました。中3週なので、あまりやりたくはなかった」と調教の意図を説明し、「1週前の動きではあったが、このひと追いで変わってくれると思う」と予定通りの調教内容に及第点を与えた。

 豪華メンバーがそろった前走の天皇賞・秋は、直線で必死の追い込みを見せたが、5着まで。とはいえ、「あの枠(7枠14番)だったし、しまいは伸びている。頑張ってくれていると思う」と指揮官に悲観の様子はない。むしろ、「丈夫になって、1回使った反動がなくなった。短い間隔で使えるようになってきたし、体がしっかりとしてきた」と、4歳秋を迎えてのパワーアップをアピールする。

 3歳秋の神戸新聞杯Vを最後に、その後は3連敗。それでも常に上位争いを演じており、前走に比べれば相手関係に恵まれた今回は、奪冠のチャンスだ。「2400メートルはいいと思う」。ダービーを制した舞台で、再び輝きを放つか。

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