【POG】2歳馬総括 レッドベルジュールが重賞制覇 黄菊賞はシンプルゲーム快勝

 先週末は9日に京都でG2「第54回デイリー杯2歳S・G2」が行われ、ディープインパクト産駒のレッドベルジュールが快勝。10日に京都で行われた2歳1勝クラスの「黄菊賞」(芝2000m)は津村騎乗の6番人気シンプルゲームが接戦を制した。

 デイリー杯2歳S(芝1600m)は9日、京都11Rに11頭で争われ、後方2番手を進んだ3番人気のディープインパクト産駒レッドベルジュール(栗東・藤原英)が、直線インから鮮やかに突き抜けてV。無傷の2連勝で重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分34秒5。7番人気のウイングレイテストが1馬身半差の2着、1番人気のペールエールはさらに3/4馬身差の3着に敗れた。

 騎乗予定だったデットーリが来日できなくなり、コンビを組むことになった武豊は「急きょの代打だったけど、うれしい。スタートは速くないので、自然とあのポジションに。慌てないようにしました。スペースがなく苦し紛れになりましたが、よく反応してくれました」と笑顔。藤原英師は「うまく乗ってくれた。調子も良かったし、プラス28キロも問題なかった。ユタカがあいていて良かった。ユタカじゃないと勝っていない。100点や」と騎乗ぶりを褒めたたえた。

 次走は朝日杯FS(12月15日・阪神、芝1600m)とホープフルS(同28日・中山、芝2000m)の両にらみ。「一瞬にして抜け出してくれたので、あの脚はすごかった。この勝ち方ができたし、能力はありそう」と名手は高評価を与える。伸びしろ十分の素質馬が大舞台へと歩みを進めて行く。(採点・★★★★☆)

 同日の東京9R・オキザリス賞(ダート1400m)は4番人気のダンカーク産駒メイショウテンスイ(栗東・南井)が、1分25秒1のタイムで快勝。好発から2番手に流れに乗ると、直線では力感十分の伸び脚を発揮。残り200mで先頭に立ち、好カードの一戦を堂々と押し切った。「センスが良くて、スタートもいいからね。ジョッキー(横山典)も追いだしを我慢してくれたし、まだ良くなると思う」と南井師も笑顔。次は兵庫ジュニアグランプリ(27日・園田、ダート1400m)に向かう。(採点・★★★★☆)

 10日に京都で行われた京都9R・黄菊賞(芝2000m)は、津村騎乗の6番人気シンプルゲーム(美浦・黒岩)が接戦を制した。中団外から勝負どころで一気にまくり、4角手前で先頭へ。直線では1番人気ポタジェ(2着)が一完歩ごとに差を詰めて馬体を合わせたところがゴール。写真判定の末、鼻差しのいで2勝目を飾った。勝ちタイムは2分2秒1。津村は「ペースが落ち着いたところで、一気に行こうと思っていました。長くいい脚を使ってくれました」と会心の勝利に笑顔。黒岩師は「次走は未定。うまくリフレッシュさせたい。距離はこれぐらいがいいと思います」と見通しを語った(採点・★★★☆☆)

 また、福島の10R・福島2歳S(芝1200m)は、川須騎乗の4番人気テーオーマルクス(栗東・宮)が快勝。好スタートから番手に控えると、4コーナーで抜群の手応えで先頭へ。直線で力強く抜け出してフィニッシュした。勝ちタイムは1分10秒3。川須は「好スタートを決めて、折り合いも良かった。終始、余裕があって、いい勝ち方をしてくれた。これからが楽しみです」と満足そうに振り返っていた。(採点・★★☆☆☆)

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