【POG】新馬総括26日 キンカメ息子のアオイクレアトールV ディープ産駒の大器も

 先週土曜日は東京、京都の2場で新馬戦計5レースが行われ、東京では5R(芝1600m)でキングカメハメハ産駒のアオイクレアトールが快勝。京都ではディープインパクト産駒サトノインプレッサがデビュー勝ちした。

 東京の5R(芝1600m)は、3番人気のアオイクレアトール(牡、父キングカメハメハ、美浦・古賀慎)が好位追走からデビュー戦をV。併走する先行2頭を深追いせず、4番手で直線へ。持続的に脚を使って前との差を詰めると、残り100mできっちり抜け出した。勝ちタイムは1分35秒7。ワグネリアンの全妹で1番人気に推されたパイネは5着に敗れた。戸崎圭は「初戦から上手に競馬をしてくれた」と高く評価。古賀慎師も「千葉セール出身の馬だが、成長を促して少し待ったのが良かった」と納得の表情だった。次走は未定。(採点・★★★☆☆)

 また、4R(ダート1400m)では、6番人気のボンボンショコラ(牝、父ノーザンリバー、美浦・石毛)が1分24秒5のタイムで勝ち名乗りを上げた。トップスタートを決めて、楽にハナを奪取。スピード感十分の走りで勝利態勢を築き、残り1F手前でステッキが入るとさらに後続との差を広げ、父にJRA初勝利をプレゼントした。岩部は「うまく行きました」としてやったりの表情。「走るのは分かっていたし、距離がどうかと思ったけどプレッシャーなく行けた。体はこれから良くなると思うし、だんだんいい馬になっていくと思います」と成長に期待した。(採点・★★☆☆☆)

 ダート1600mの6Rでは、持ち込み馬のデュードヴァン(牡、父デクラレイションオブウォー、美浦・加藤征)が、1番人気に応えて快勝した。3番手で迎えた直線では、前を行く2頭と3頭に絞られた攻防に。ルメールのステッキに応えて末脚を伸ばし、残り100mからグンとギアチェンジ。外からかわして2馬身半突き抜けた。勝ちタイムは1分37秒0。「まだ物見をしていたね。並んだ時にムチを一発入れたら反応してくれた。センスが良くて距離もぴったり」とルメール。加藤征師は「中身がすごくいいので、もう少し距離は持つはず」と今後の見通しを語った。(採点・★★★☆☆)

 一方、京都では4R(ダート1200m)で、好スタートから先手を主張した1番人気タマモアテネ(牝、父トランセンド、栗東・五十嵐)が、そのまま押し切って新馬勝ち。直線入り口では、併走して逃げた7番人気アサカディオネにいったん前に出られるシーンもあったが、そこから盛り返して首差先着を決めた。重馬場の勝ちタイムは1分12秒1。坂井は「調教の段階からいい馬だと思っていました。まだ遊びながら走っているので、この先もっと良くなってきそうです」と今後の活躍を楽しみにした。(採点・★★★☆☆)

 5R(芝1600m)は、3番人気のディープインパクト産駒サトノインプレッサ(牡、栗東・矢作)が、1分36秒8のタイムでデビュー勝ち。道中は好位のインに控えて、直線は前を行く2頭の間を鋭伸。逃げ込みを図った2番人気ノルカソルカをゴール前で半馬身差し切った。母は09~11年の英G1・サンチャリオットS(芝1600m)を3連覇、マイルCSでも④③着と好走したサプレザ。川島は「体を持て余しながらですが、血統馬ですしね。前向き過ぎるところがあるけど、番手で先につながる競馬ができた」と満足そうに振り返った。(採点・★★☆☆☆)

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