【競輪】広島支部、競輪創成期に隆盛も90年頃から低迷…

 今回は初めてのグランプリ出場を目指す松浦悠士(28)=98期・S1=と吉岡詩織(25)=116期・L1=をピックアップ。かつては特別競輪(現在のG1・G2)で優勝戦線を盛り上げた広島支部勢だが、1990年ごろから低迷。だが、今年に入って男女2人がグランプリ出場圏内に顔を出してきた。現在の広島支部をリードする2人が、年末へ向けての意気込みを大いに語った。

 競輪創生期の1950年代は古田泰久(引退・故人)が広島勢をけん引。当時はグレード制がなく、G1にあたる全国都道府県選抜競輪を4回も制した。その後は木村一利、藤井久之(ともに引退)などが特別競輪でも優勝戦線をにぎわし、現役では佐古雅俊、和田誠吾、工正信らがG1などで激走した。

 1985年にKEIRINグランプリが創設。88年に佐古が広島勢として初めてグランプリに出場した。89年にKEIRINグランプリ出場要件を満たしていた工は、日本競輪選手会と全国競輪施行者競技会で賞金面で対立したため、グランプリはまさかの中止に。90年に「スーパープロピストレーサー賞」として代替開催されたが、工はその後のグランプリに出場できず、悲運のレーサーとして名を刻んだだけだった。

 近年は岡山、山口でS級S班の選手を輩出するなど、中国勢が実力底上げに成功。四国勢も好調で、広島勢もつられて元気に。今年は松浦悠士が獲得賞金ランク上位に入り、ガールズでは吉岡詩織がラストチャンスのトライアルに出場。2人にとって大チャンスが巡ってきたといえる。

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