新馬戦快勝のジャストナウ、次走は萩S(12日・POGブログ・西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 9日のりんどう賞は5番人気ヤマカツマーメイド(牝、栗東・池添兼)が、直線で狭いところを割って抜け出し、逃げ馬を首差競り落としてVを決めた。師は「2走前(未勝利戦V時)は物見をしていたが、鞍上がその点を考慮してうまく乗ってくれた。直線で狭くなったけど、うまく脚がたまっていたし、いい内容で勝てた」と、着差以上に強いレースぶりに笑みを浮かべた。次走はファンタジーS(11月2日・京都、芝1400m)を予定。「同じ舞台で勝っているのは強み。馬体も成長して一戦ごとに力をつけているし、今度もうまく立ち回ってくれれば」と期待を寄せた。

 同レースにはダートで無傷2連勝中のファシネートゼット(牝、栗東・平田)もスタンバイ。平田師は「(ダートのオープン競走の)番組の関係もあるが、以前から芝の走りを見てみたいと思っていた。2連勝のレース内容がとても優秀。能力でこなせるのでは思っている」と話した。

 6日の未勝利戦(芝1600m)を逃げ切った、エールヴォアの異父妹ラヴォアドゥース(牝、栗東・渡辺)も、ファンタジーSへ参戦予定。渡辺師は「デビュー2戦はメンバーがそろっていたが、そのなかでか3、4着と頑張っていたからね。前走はハナへ行って正解。ジリっぽいけど、持ち味のしぶとさを生かせた」と鼻差の接戦を制した勝負根性を評価した。次走については「1F短縮が課題になるけど、外回りなので主張をしてハナへ行ければ。一戦ごとに良くなっているし、重賞でも牝馬限定戦ならそれほど差はないと思う」と手応えを口にした。

 土曜の京都には注目している2歳馬が出走する。2Rのボンオムトゥック(牝、栗東・高橋亮)は、札幌出張時に現地滞在をしていた馬。師によると「函館でゲート試験を合格したあとはいったん放牧へ。その後に札幌へ入厩して札幌新馬戦を目標にしていたが、もう少し乗り込んだ方がいいと判断して栗東へ帰厩した」と経緯を説明してくれた。意気込みを聞くと「今週のケイコが抜群で、出来はさらに上向いている。クロフネ産駒で力強い走りをするので、馬場が渋っても大丈夫だと思うし、きっちり結果を出したい」と力を込めた。さらに3Rのソルトキャピタル(牡、栗東・武英)は前走で11着に大敗。師は「引っ掛かってしまいましたからね」と敗因を分析。「もともとおとなしい馬だし、馬の雰囲気はとてもいい。新馬戦2着が示す通りに力はある馬だからね」と反撃を期す構えだ。

 6日の京都新馬戦(芝2000m)を快勝したジャストナウ(牡、栗東・岡田)は、萩S(10月26日・京都、芝1800m)へ。9月の阪神新馬戦(芝1800m)を勝ったヴィースバーデン(牝、栗東・角居)も同レースへ参戦する。

 サウジアラビアRCで9着だったイロゴトシ(牡、栗東・牧田)は放牧を挟んで、兵庫ジュニアグランプリ(11月27日・園田、ダート1400m)を視野に入れる。師は「一般馬相手の芝のオープン戦は、時計も上がりも速いからね。ダートに活路を見いだしたい」と話した。9月の阪神新馬戦(芝2000m)を勝ったアルジャンナ(牡、栗東・池江)は東スポ杯2歳S(11月16日・東京、芝1800m)を予定している。(馬三郎栗東支局・塩手)

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