【函館スプリントS】タワーオブロンドン猛進 力強いフットワーク見せた

 「函館スプリントS・G3」(16日、函館)

 デビュー以来、初のスプリント戦に挑むタワーオブロンドンが12日、函館競馬場の芝コースで力強いフットワークを披露。あっさりVを射止めるようなら、秋のスプリンターズS・G1(9月29日・中山)へ向けて、大きく視界が開けることになりそうだ。また、高松宮記念4着からの巻き返しを期すダノンスマッシュ、重賞初Vを目指すリナーテも同じく芝コースで軽快な動きを見せた。

 タワーオブロンドンは入念にウオーミングアップをしてから函館の芝コースへ。僚馬リーディングエッジ(4歳1勝クラス)を後方に従える形でスタートした。

 序盤はゆったりとしたペースで進み、直線に入っても終始馬なりのまま5F69秒0-39秒0-12秒2をマーク。ただ、ゴール板を過ぎてからもほとんど減速せずに2コーナー付近まで駆け抜け、時計以上に力強いフットワークが目を引いた。

 函館まで駆け付けた藤沢和師も、この動きにはご満悦の表情。「そんなにレース間隔もないので単走でやったけど、いい動きだった。輸送直後は体が減っていたが、体重も戻っている。前走もいい状態だったけど、函館に来て前走以上の仕上がりかな」と笑顔で話した。

 安田記念にも登録していたが「アーモンドアイも出てくるし、メンバーが強かったからね」と指揮官は回避理由を説明した。ただ、58キロを背負ってでも、ここでスプリント戦を使ってみたい気持ちが強かったことも確かだろう。

 「(2年前の)デビュー戦に乗ったルメールが“早く千二を使った方がいい”と言っていたからね。スピードがあるので、好位からの競馬ができれば」と勝利のイメージを描く。抜群のスピード能力に対する信頼度は高い。初のスプリント戦でも、圧倒的な速さを見せつける。

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