【安田記念】ダノンプレミアム完全復活 苦難乗り越え意地見せる!

 「安田記念・G1」(6月2日、東京)

 さあ、強いのはどっちだ-。最強との呼び声高い4歳世代の牡牝エースが初めて激突。目下G1・5連勝で、鮮烈な世界デビューを果たしたアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝)に対するは、7戦6勝の17年最優秀2歳牡馬ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田)。ほぼパーフェクトな戦歴を誇る2頭が、言い訳の利かない府中マイルでガチンコ勝負。現役最強を懸けた戦いから目が離せない。

 デビューから7戦6勝。早い段階から現4歳世代をけん引してきたダノンプレミアム。ただ、一見輝かしく見える戦績の裏には、決して楽ではない道のりがあった。

 17年の朝日杯FSをデビューから無傷3連勝で制覇。最優秀2歳牡馬に輝いた。3歳初戦の弥生賞で連勝を4に伸ばし、クラシックの最有力候補として注目を集めたが、皐月賞を前に挫石のアクシデント。回避を余儀なくされた。その後、ぶっつけで迎えたダービー。ファンは単勝2・1倍の1番人気に支持したが、勝ち馬から0秒2差の6着に敗退。初めて敗北を味わった。

 逆襲の舞台を天皇賞・秋に定めるも、調整不足でまたも回避。一度狂った歯車は、なかなか元には戻らない。結局、秋は1走もすることなく、3歳シーズンを終えた。

 しかし、年が明けて陣営の努力が報われた。爪の回復を待ち、入念に調整を行った結果、9カ月半ぶりに実戦復帰した金鯱賞を完勝。最速タイの上がりをマークし、G1馬4頭を寄せ付けなかった。

 続くマイラーズCも2番手から盤石の競馬で快勝。春の大目標であるここへ向けて、揺るぎない態勢を整えている。1週前には川田を背に栗東CWで6F80秒4-36秒8-11秒3の豪快走。「疲れを感じさせずにこなしている。上積みはあります」と猿橋助手は順調ぶりを伝える。

 今回、同い年のアーモンドアイとは初対決。実績では大きく水をあけられてしまったが、“男の意地”にかけても負けられない。完全復活を遂げたプレミアムが、女王撃破で現役最強を高らかに宣言する。

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