【日本ダービー】松永幹師 騎手で果たせなかった夢…調教師で悲願のVへ

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 騎手で果たせなかった夢を調教師で-。リオンリオンを送り出し、開業14年目で初めてダービーの舞台に立つ松永幹夫調教師(52)=栗東。騎手時代に10回挑戦するも届かなかった栄冠。立場は変わったが、憧れは変わらない。今なお悔しさが残る1997年のメジロブライト(1番人気3着)。あの時の無念を晴らすべく、愛馬とともに大一番へ挑む。

 身の引き締まる思いだ。青葉賞の覇者リオンリオンと臨む、調教師として初のダービー。開業14年目でようやくつかんだ好機に、松永幹師は21日「そこはあまり触れないで」と苦笑いする。「やっと、という気持ち。もちろん勝ちたいけど、出られるのも幸せ。今までもダービー当日に東京で出走させた時は、終わってもダービーを見てから帰っていた。それくらい特別」と偽りない胸の内を明かした。

 騎手時代には10回参戦したが、未勝利。97年は1番人気のメジロブライトで3着に敗れた。「1番人気で勝てなかったのは悔しかった。けど、1番人気に乗れたというのはいい経験でしたね」と述懐する。「ダービージョッキーという言葉がありますしね。ジョッキーとして勝ちたかった」と今でも心残りであるだけに、競馬の祭典に懸ける思いは自然と強くなる。

 リオンリオンは、2016年当歳セレクトセールで寺田千代乃オーナーが8400万円(税抜き)で落札した。「競りで欲しいと思って、お願いして買っていただいた。血統もそうだし、形も好きなタイプ。つなぎも長くて距離ももちそうだったので」。指揮官自らがほれ込んだ好素材だった。

 初勝利までに3戦を要し、そこから2勝目を挙げるまでにも4戦を費やした。「牧場の評価も高く、もっとやれる馬だと思っていた。早い時期からというタイプでもない。ここにきて良くなってきた」。徐々にその素質を開花させ、大寒桜賞-青葉賞と逃げて連勝。重賞ウイナーの仲間入りを果たしたその急成長ぶりを頼もしく感じている。

 3走前から手綱を取っていた横山典が、先週土曜東京2Rでの斜行により騎乗停止処分を受けた。騎手時代の同期と臨む大一番に向け、気持ちも高ぶっていただけに、「残念ですね…」と表情を曇らせる。新たな鞍上には、その横山典の息子である横山武を迎えることに。「オーナーが“若手で行きましょう”と。今、力をつけているジョッキーですからね」と、既に気持ちは切り替えている。

 「普段、競馬をしない人でも注目する特別な一戦。トライアルを勝っているし、堂々と出走させたい」。騎手から調教師に立場は変わっても、ダービーへの憧れは同じ。手塩にかけて育ててきた愛馬とともに、念願の大舞台に立つ。

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