インプロバブルなどがケンタッキーダービーV候補
「魁!海外馬券塾」(1日)
ケンタッキーダービーの前哨戦は全米の各地区で争われ、そこで獲得したポイント順に出走権が決められていく。東海岸のフロリダダービー、中南部のアーカンソーダービー、西海岸のサンタアニタダービーが特に重要なステップとされており、過去10年の勝ち馬のうち8頭がこれらのレースからの参戦だった。
人気の2頭が後続を離してマッチレースを演じたアーカンソーダービーが、今年の3競走の中で最も印象的だった。逃げ切ったオマハビーチより、道中ずっと外を回りながら2着に入ったインプロバブルの自在性が多頭数のケンタッキーダービーでは強みになると感じる。
序盤のスピードはフロリダダービーを逃げ切って圧勝したマキシマムセキュリティが最上位だ。総賞金1万6000米ドルのクレーミング戦(出走馬が売却対象になる競走)という下級競走から、4連勝でケンタッキーの出走権をつかんだ馬が栄冠を手にすれば、まさにアメリカンドリームだろう。
サンタアニタダービーは米国一の名トレーナーB・バファート師の管理馬ロードスターとゲームウィナーが順当に上位を占めた。これら5頭が今年のケンタッキーダービーの勝利に最も近い存在だ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)