【シルクロードS】ダノンスマッシュ充電完了 夢はG1タイトル、さらに海外へ

 「シルクロードS・G3」(27日、京都)

 昨秋の京阪杯で重賞初制覇を果たしたダノンスマッシュが、約2カ月の充電を完了。今季初戦からさらなる進化を示し“G1獲り”への足場を固める。

 京阪杯はスッと好位に取りつき、直線最内から抜け出す鮮やかな勝ちっぷり。今季の飛躍を抱かせた。安田隆師は「うまくレースを運べました。去年は若さがあったし、腰も甘かったけど、少しずつたくましくなってきましたね」と成長ぶりに目を細める。

 重賞連勝へ。圧巻だったのが、17日に東坂路で行われた1週前追い切りだ。僚馬ブラックジルベルト(4歳500万下)を並ぶ間もなくかわし、4F秒49秒9-36秒2-12秒2の猛時計をマーク。担当の岩本助手は「具合自体はいいですよ。落ち着きもあるし、いい感じで来ています」と順調な調整ぶりを強調。迫力のある動きは、本格化の兆しを感じさせた。

 父ロードカナロアは11年京阪杯で重賞初制覇を果たし、翌12年のシルクロードSをV。重賞連勝&破竹の5連勝でスプリント戦線に名乗りを上げ、その後は国内外のG1・6勝をマークした。指揮官は「カナロア産駒は、自分のところで大きいところを勝ちたい。高松宮記念を勝ちたい。そして香港へ行きたい」と息子のスマッシュに大きな夢を描く。昨年の最優秀短距離馬ファインニードルが引退し、王座が空位となったスプリント界。偉大な父の足跡をなぞり、新星となる。

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