【日経新春杯】グローリーヴェイズ力強さ増した 重賞初Vへ

 「日経新春杯・G2」(13日、京都)

 重賞初制覇を目指すグローリーヴェイズが9日、美浦Wで力強い動きを披露して先着でフィニッシュ。菊花賞5着以来、3か月ぶりの実戦となるが、好走実績のある京都で重賞初Vを決めたい。また、栗東ではムイトオブリガード、ルックトゥワイスがともに軽快な走りを見せて好調ぶりをアピールした。

 グローリーヴェイズは蓑島(レースはM・デムーロ)がまたがり、美浦Wコースで僚馬ブショウ(4歳500万下)を約5馬身先行させてスタート。伸びやかなフットワークで徐々に間隔を詰めていき、直線で内から馬体を並べ、軽く仕掛けられるとグイッと伸びて1馬身先着した。タイムは4F53秒6-39秒1-13秒1。「先週より素軽くなっていたし、しまいまでしっかりした動きでした」と尾関師は納得の表情で話した。

 先週の時点で馬体重が460キロ台半ばもあり(前走時は448キロ)、成長分を含めてもかなりのプラス体重となりそう。「順調に来ているし、カイバもよく食べて立派になっていますね。体が増えてきたことで、もう一段階成長してくれている」と、トレーナーはフィジカル面での進歩を強調。キャリア6戦で一度も掲示板を外していない堅実タイプだが、パワーアップしたことで決め手に磨きがかかってきそうだ。

 京都コースはきさらぎ賞2着と好相性。菊花賞(5着)も、大外枠の不利を考慮すれば評価していいだろう。2戦ぶりのコンビとなるM・デムーロは、昨年12月にチャンピオンズC、朝日杯FS、ホープフルSとJRA・G1を3勝。最後は東京大賞典も制して絶好調だ。ハンデの55キロも「妥当なところでしょう」と師はうなずく。ここで重賞初タイトルを手中に収め、大目標である天皇賞・春(4月28日・京都)へ向けて力強く前進する。

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