【ボート】前田篤哉、初優勝&A1だ

 弟には負けない-。2019年が幕を開けた。次々と新星が現れるボート界。今年も新たなニューヒーローが誕生する。今回は、将来兄弟そろって一線級で活躍するであろう若武者をピックアップ。最も登番の大きいA級選手となる前田篤哉(22)=愛知・120期を紹介する。

 とこなめのフレッシュルーキーに選ばれている前田。17年5月のデビューだが、この1月からは初のA2級昇格を果たし、“最も登番の大きいA級戦士”としての戦いが始まる。

 メキメキ頭角を現した。18年後期には3点台だった勝率が、19年前期勝率は5点台まで急上昇した。昨年8月には蒲郡でデビュー初の優出も決めた。「出走回数を重ねて、レースで冷静に立ち回れるようになった」と飛躍の要因を振り返った。

 愛知支部の若手といえば、磯部誠や野中一平に代表されるように鋭いSを放つイメージが強いが、「S行く選手ではない」と自負するように前田はその正反対を行く。「4カドが取れたときが一番成績がいい。自在に立ち回れるコースなので、4号艇が一番好きです」と、攻撃力よりも技量で勝負するタイプで、若手選手には珍しい“さばき屋”だ。

 それでもルーキーらしく課題は山積み。「整備もペラもまだまだ勉強中。Sも課題で、自信を持って行けるようになればもう少し1着も増えると思う。3期目から内に入り始めたが、インからあまり逃げられていないです」と改善したいポイントは枚挙にいとまがない。

 123期の弟・滉は養成所リーグでトップの勝率を残し、昨年11月のとこなめでのデビュー戦で3着。2節目の尼崎では節間2着を4本と、新人離れしたレースで早くも注目の的だ。「弟は弟、自分は自分です。でも弟に負けないように頑張らないといけないですね」と改めて気を引き締める。

 今年の目標は「初優勝することと、A級から落ちずにA1になること」。A2に上がって試金石となる今年。まだまだ粗削りな部分はあるが、“若きさばき屋”の戦いから目が離せない。

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