【競輪】豊橋記念は浅井康太が制圧 異次元の加速を披露して通算24回目のG3優勝

 「ちぎり賞争奪戦・G3」(30日、豊橋)

 開設記念シリーズの決勝戦が12Rで行われ、浅井康太(34)=三重・90期・SS=が最終バック6番手からまくって1着。今年3回目の優勝を決めた。浅井マークの金子貴志(愛知)が2着、先行した高橋和也(愛知)に乗った吉田敏洋(愛知)が3着に入り、中部勢の上位を独占した。

 スピードが1人だけ違っていた。単騎の金子幸央(栃木)が出切ったが、流したところを高橋が最終ホームから先行。古性優作(大阪)が3番手に入り、浅井は6番手に。しかし、ここからの加速が異次元の世界。2角から猛然と踏み上げると、瞬く間に前団をとらえる。マークの金子貴を振り切って、通算24回目のG3優勝を飾った。

 「金子貴さんに迷惑をかけられないと思って、無理やり踏んだ。感触はすごく良かった。思った以上に出ましたね」と、浅井は自身の加速に合格点を与えた。

 次に狙うのはもちろんG1。「2011年からG1を勝てていない。来月の競輪祭(小倉)、そして年末にはグランプリ(静岡)。そこには脇本雄太君や新田祐大君らがいる。彼らのスピードに対応できるよう、もっと強くならないと」。競輪祭では7年ぶりのG1優勝、年末のグランプリは連覇へ、浅井はさらに加速していくだろう。

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