【競輪】不死鳥・市田佳寿浩が“ラストラン” 「自分の生きてきた競輪を全うできた」

ファンの声援に応える市田佳寿浩
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 「近畿地区プロ自転車競技大会」(24日、奈良)

 23日に引退を表明した市田佳寿浩(43)=福井・76期・A1=のラストランが、村上義弘(京都)の提案により近畿地区プロ自転車競技大会の全競技終了後に行われた。

 村上をはじめ、稲垣裕之(京都)、稲川翔(大阪)などそうそうたるメンバーに加えて、日本競輪選手会常務理事を務める古原勝己(大阪)も電動アシスト付き自転車で参戦。誘導は師匠の野原哲也氏が務めた。

 レースは逃げた市田がゴール前で迫る村上義、電動アシストの恩恵を受けた古原のまくりを振り切って1着。ラストランを飾った。「前が見えてなかった。レース中は、やっぱり力を出し切ることを意識して、最後にそうやって走れたのはうれしい。脚力はないけど、全力で終われたので良かった」と多くの選手、ファンの大きな声援に応えた。

 レースを提案した村上義は「あれだけの選手だから、ちゃんとした花道を作りたかった。どの世界でも、いつかこういう時は来る。市田佳寿浩の生きざまをリスペクトして、選手1人、1人が協力してくれた。彼の人間性だと思う。いい形で花道が作れた」と後輩の引退をねぎらった。

 市田は「頑張ってきて、最後にみんなで自分の生きてきた競輪を全うできて幸せです。みなさんの思いで、こういう風(ラストラン)にさせてもらって幸せものです」。度重なるケガから復活してきた不死鳥・市田は選手仲間やファンの声援を受け、最後は全力でバンクを駆け抜けて現役生活に別れを告げた。

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